週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

ノートPC的高機能が貪欲に取り入れられた「iPadOS」の注目機能10個

2019年10月04日 12時00分更新

【iPadOSの注目機能 その8】
好きな場所に配置できるフローティングキーボード

 大きなiPad……特に12.9型のiPad Proで立ったまま横持ちで文字入力するのは至難の業。そこで便利なのがフローティングキーボード。ソフトウェアキーボードが表示されている状態で、ピンチインするとフローティングキーボードに、ピンチアウトすると通常キーボードに切り替わります。フリック入力のフローティングキーボードに切り替えれば、狭い場所でもスマホ感覚で文字入力可能。混んだ電車の中で文字入力する際に重宝しました。

フローティングキーボードは好きな位置に配置可能。まったくもって実用的ではないですが、画面中央にも置けちゃいます

【iPadOSの注目機能 その9】
AirPodsを使ったオーディオ共有

 これはiPadOSだけの新機能ではないのですが、iOS 13の記事の際には試せなかったので今回ご紹介させてください。iOS 13、iPadOSではふたつのAirPods(Powerbeats Pro含む)を同時に接続し、ふたり一緒に音楽や映画を楽しめます。筆者は家族と電車で旅行に行くときに、AirPodsを片方ずつ使いながらNetflixなどを鑑賞していたのですが、この新機能のおかげで今後はステレオサウンドで映画やドラマを楽しめます。作品への没入感が深まりそうですね。

私の家族は大きな音が苦手。それぞれの好みの音量に調節できるのも、オーディオ共有機能のよいところです

【iPadOSの注目機能 その10】
実は一番楽しみなmacOS CatalinaのSidecar

 記事執筆時点で「macOS Catalina」がリリースされていないので試せていませんが、iPadOSとのコンビで実現するデュアルディスプレー機能「Sidecar」は実は一番楽しみにしています。Macにはタッチパネルディスプレーは搭載されていませんが、Sidecarを使うことでApple Pencilに対応したアプリケーションで描画、スケッチ、書き込みが可能です。

 絵心のない筆者でもワクワクする機能なのですから、イラスト、漫画を描く方々にとっては、リリースまで気絶していたいほど待ち望んでいる機能ではないでしょうか? 多くのアプリがSidecarへ完全対応することに期待したいところです。

Sidecarは有線でも無線でも利用可能。反応速度がどのくらい違うのか早く試したいですね

【まとめ】ノートPC的高機能を取り入れつつ
いかにシンプルさを残すかが課題

 iPadOSには数多くの新機能が追加されました。しかし、3本指ピンチインでコピー、3本指ピンチアウトでペーストなど、今回紹介した以外にも新たなジェスチャーなどが追加され、初めて購入された方がすぐに使いこなせる製品ではなくなってしまったなと正直思います。

 しかし、マスターすれば、たしかにアップル風の表現であれば魔法を駆使しているような、一般的な表現であればマジックを披露しているような操作で、効率的に作業が可能です。ノートPC的高機能を取り入れているiPadOSにとって、いかにシンプルさを残していくかが、今後最も大事な課題になるのではと感じました。

 さて、9月25日に「iPadOS 13.1」がリリースされたあと、9月28日に「iPadOS 13.1.1」、10月1日に「iPadOS 13.1.2」とアップデートが続いています。筆者自身も、特定のアプリが急に起動できなくなるなどいくつかの不具合に遭遇しています。仕事用のiPadにインストールするのはもう少し様子を見たほうがいいかもしれません。新OSは楽しいですけども!

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

この特集の記事