Remedy Entertainment(以下、Remedy)が開発、505 Gamesが販売する「CONTROL」は、異世界に侵食された政府機関のビルを舞台にしたアクションゲーム。未知なる脅威に立ち向かい、謎を解き明かすことがプレーヤーに課せられたミッションである。現時点ではPC版のみプレー可能だが、日本語字幕に対応していない(秋ごろに対応予定)。なお、12月12日にPlayStation 4向けの日本語版が発売予定だ。
Remedyがこれまで手がけてきた「マックス・ペイン」「アラン・ウェイク」「クォンタム・ブレイク」は、いずれもストーリー性が高いアクションゲームである。世界観とリンクしたゲーム性、実写とゲームを融合したストーリーテリング、銃と特殊スキルを駆使したアクションが主な特長だ。
では、最新作であるCONTROLの魅力とはいったい何なのか。そこで今回は、本作の魅力を掘り下げるべく、「ゲームシステム」と「ゲームプレー」を取り上げていきたい。まずはゲームシステムから解説しよう。
変形する銃と超能力スキルを組み合わせたアクションが楽しすぎる
本作に登場する銃は、一奇妙な形をしたハンドガン。生命が宿っているかのように、銃身のパーツが自然に動き出す。プレーヤーはこの奇妙なハンドガンを使って未知なる脅威と戦うことになる。
実をいうと、これはハンドガンタイプ(Grip)、ショットガンタイプ(Shatter)、マシンガンタイプ(Spin)、チャージショットタイプ(Pierce)、ミサイルタイプ(Construct Charge)に変形する銃である。敵が落とした武器を拾って使う必要はなく、この銃だけで切り抜けられるのが一番のメリット。さらに「Weapon Mod」を追加すると銃の性能を強化でき、攻略の幅を一気に広げることも可能だ。複数の射撃モードに変形できる銃は、今までのアクションゲームにはない斬新な武器であると感じた。
変形する銃は無限に撃つことができるが、弾を撃ち尽くすと「リチャージ」が発生する。いわば「リロード」中の状態だ。リチャージ中は無防備になるため、下手をすると敵に攻撃のチャンスを与えてしまう。そんな状況に役立つもうひとつの武器が、次に紹介する「超能力スキル(Object of Power)」だ。
超能力スキルにはプレーヤーの戦闘をサポートする役割を有している。オブジェクトを浮遊させて敵に向けて飛ばすスキル(Launch)、防壁のスキル(Shield)、敵を洗脳するスキル(Seize)、瞬間移動できるスキル(Evade)、空中浮遊するスキル(Levitate)の5種類を利用することができる。このスキルと変形する銃を組み合わせることで、困難な戦況を打破したり、強敵に対抗することが可能だ。
シューティングアクションとサイキックアクションを同時に楽しめる点が、CONTROLの醍醐味といえよう。プレー中、スーパーヒーローになった気分を何度も味わうことができた。
銃、超能力スキル、プレーヤーのステータスを強化できるRPG要素
また、本作はRPG要素を採用しており、銃と超能力スキル、プレイヤーのステータス(体力、超能力のスキルゲージ)を強化できる。スキルアップに必要なリソースを消費することで、攻撃力を上げる、リチャージ時間を軽減する、体力ゲージを上げるといった恩恵が得られる。リソースの入手方法は、サブミッション、時限ミッション、チャレンジミッションをクリアするか、敵を倒すこと。つまり、メインミッションを進めることも大事だが、プレーヤーを強化するために寄り道も大切な要素となってくるのだ。
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