PS4 ProをBarraCuda SSDに換装したら「レインボーシックス」のロード時間はどうなるのかチェック
PlayStation 4(PS4)とPlayStation 4 Pro(PS4 Pro)の内蔵HDDは、自分で換装できることはよく知られている。標準で搭載されているストレージは2.5インチのHDDで、PS4は500MBと1TB、PS4 Proは1TBと2TBとなっているが、これをより速いストレージにすることで、ゲームロード時間を短縮するのが当たり前のようよになってきている。
換装用ストレージとして用いられるのがSSDである。HDDに比べて数段読み書きが速く、ロード時間の大幅な短縮が期待できる。ただ、HDDに比べて価格が高いため、大容量タイプを導入するのは躊躇されてきた。しかし、最近はゲームの肥大化が進んでおり、やはり1TB以上の容量を選びたいところ。
そんな要望に応えてか、SSDの1TBモデルでも1万5000円を切る価格で手に入るようになってきた。これは導入しない手はない。
そこで、オススメしたいのがSeagateの「BarraCuda SSD」だ。容量は250GB、500GB、1TB、2TBの4モデルがあり、1TBモデルで実売価格1万5000円前後。まさにPS4/PS4 Proのストレージを換装するために生まれてきたような製品だ。
SATA3 6Gbpsに対応し、PS4 Proではより性能を発揮。シーケンシャルリードは560MB/sでシーケンシャルライトは540MB/sとSATA接続としては高速だ。合計書き込みバイト数(TBW)は485TBで、保証期間は5年と長く安心して使える仕様となっている。
HDDより圧倒的に速いSSDによって、どこまでゲームのロード時間が短縮されるのか、今後PS4 Proを使ってさまざまなゲームで検証していく。HDDでもキャッシュが効くと意外と速いこともあり、ゲームによって違いが生まれるのかにも注目していきたい。
PS4 ProとPS4の換装方法の詳細は、関連記事を参照して欲しい。
ゲームロード時のムービーはすべて見ずスキップ可能に
第1回目は、eSPORTSでも採用されているユービーアイソフトの「レインボーシックス シージ」だ。2015年12月に発売されたこのゲームは、対テロ特殊部隊「レインボー」の活躍を描くシリーズの最新作。今回は立てこもったテロリストたちに対して、突入作戦を決行。さまざまなミッションをこなしていくストーリーだ。
ゲームはマルチプレイモードによる対戦と、AIと対戦するテロハントモード、一人でプレイするシチュエーションモードがあり、ゲーム開始時にフィールドを最初に読み込んでプレイすることになるので、ロード時間は気になるところだ。
今回は一人プレイするシチュエーションモードで検証してみた。計測したときのバージョンは1.70で、ファイルサイズは55.47GB。PS4のシステムは6.72だ。今回計測したのは、ゲーム起動からタイトル画面までと、タイトル画面からメニューが表示されるまで。そして、ゲームを選択してゲームが開始できる状態(スキップ可能)になるまでの時間の3つだ。それぞれ起動時間、メニュー表示時間、ゲームロード時間と表記している。
なお、計測はストップウォッチを用いた手動で、3回計測しての平均タイムを使用。SSDもHDDもキャッシュを利用するため、1、2度起動からゲーム開始まで実行し、ロード時間が安定した状態から計測している。
結果は、すべてでロード時間が改善されている。ゲームの起動時間は約18秒、メニュー表示時間で5秒、ゲームロード時間は13秒短縮されている。トータルで36秒とかなりの改善だ。特に、ゲームロード時に見せられるムービーを途中でスキップできるのはありがたい。いち早くプレイしたいのにストレスがたまるだけでなんのメリットもない。BarraCuda SSDへ換装するだけで、それも解消されるわけだ。
やはり30秒以上も短縮してくれると、換装した甲斐がある。この快適さを1万5000円という価格で手に入るなら、買わない手はないはずだ。今回は、大きな効果が得られたが、今後もさまざまなタイプの人気ゲームで検証を重ねたい。なお、ファイルの書き込まれた状態や性能の劣化などによっては、今回のような結果にならない場合がある点にご了承願いたい。
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