オンキヨーは、9月12日から15日にかけて幕張メッセで開催されている東京ゲームショウ2019にて、同社のゲーミングブランド「SHIDO」から発売予定のゲーミングヘッドセット「SHIDO:001」と、USBコントロールアンプ「SHIDO:002」を出展している。
両製品はCAMPFIREにて今年4月からクラウドファンディングを開始し、8月29日より出資者に実機が出荷されているが、現時点のユーザーの不満点や不具合を解消し、改良したバージョンを製品版として正式発売する予定だ。ただし価格や発売時期は未定となっている。
ゲーミングヘッドセット「SHIDO:001」は快適な着け心地に注力した製品。多くのゲーミングヘッドセットが欧米人の頭の幅に合わせて開発されているなか、「SHIDO:001」はアジア人と欧米人のどちらの頭にも合うように側圧を設定。またイヤーパッドを斜めに成形するなど、装着感にとことんこだわって設計されている。
イヤーパッドのなかも非常に凝った作りだ。形状記憶フォームの外側(肌に当たる側)には冷却ジェム層を用意。長時間の装着時でも熱がこもらない工夫が施されている。
またオーディオメーカーのオンキヨーの製品だけに、速乾性ファブリックのイヤークッションの内側には特殊コーティングが貼られて、イヤークッション外側周囲には特殊なテクスチャーを設けることにより音を攪拌させるなど、ドライバーに合わせて総合的なオーディオチューニングが実施されているとのことだ。
「SHIDO:002」は「SHIDO:001」とセットで利用するUSBコントロールアンプ。イコライザー、ボリューム、「Balance game/chat」ダイヤル、7.1chバーチャルサラウンドボタンが用意されており、いつでも素早く設定を切り替え可能だ。
ゲーミングヘッドセット「SHIDO:001」とUSBコントロールアンプ「SHIDO:002」を実際に体験した感想は、やはりなんと言っても快適な装着感だ。ゲームでは5〜6時間連続で利用される場合もあり、そのような長時間装着でも疲労が少ないように開発したとのこと。
実際、かぶるというよりも「包まれる」という表現がぴったりな装着感だった。音質については周囲がうるさい環境で試したため評価は避けるが、標準設定ではフラットで素直な味付けという印象を受けた。
発売日は未定だが、現在よりリバーブを弱くして音の位置をわかりやすくするなど、さまざまな改良を加え正式発売する予定とのこと。ゲーミングヘッドセットというとアグレッシブなデザインの製品が多い。それらと一線を画す、オーディオメーカーのオンキヨーらしいスタンダードなデザインのゲーミングヘッドセットの発売を楽しみに待ちたい。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります