MacBook Pro×Thunderbolt 3 to 10GbEの通信速度を試す
通信速度の常識がくつがえる驚きの速さ!QNAPの10Gbpsアダプターを試す
どのくらい早くなるの? NASの転送速度をベンチマーク
NASを使って転送速度を計測する。計測にあたって用意した機材は、QNAPの10Gイーサネットアダプター「QSW-804-4C」と、同じくQNAPのM.2 SSDに対応したNAS「TBS-453DX」だ。TBS-453DXにはウェスタンデジタルのWD BLUEシリーズ「M.2 2280 250GB」を4枚挿している。
PCは「MacBook Pro 13(Touch Bar、4 Thunderbolt)」。Thunderbolt 3端子を10Gbps対応の有線LAN端子に変換するThunderbolt 3 to 10GbEを接続した。
QSW-804-4Cを介してNASとMacBook Proを有線接続し、MOV(動画)、JPEG(画像)、txt(プレーンテキスト)、docx(ワード文書)、PDFなどを雑多に4万ほど集めた、およそ30GBのZIPファイルを用意。これをMacBook ProからNASに転送する速度を計測した。
Thunderbolt 3 to 10GbEを介した30GBのファイルの転送速度は、3回の平均で4分03秒という結果に。30GBというと、フルHD(1920×1080)品質の動画で1時間20〜30分程度になる容量だから、ちょうど映画1本分の転送にかかる時間の目安と考えてもいい。
率直に言ってかなり快適に感じる速度で、数百MB単位でサクサクと進んでいくのは見ていて軽快。この容量のファイルが5分以下で転送できてしまうというのは、革命的だ。
では、1Gbpsの通信速度で、同じファイルを転送すると、どのくらいの時間がかかっていたのか? アダプター以外の条件は変えずに計測した。結果は46分13秒。数十MBずつ進んだり、ときどき止まったりしながら進む、おなじみの転送速度だ。
数十GBの転送になると、従来は、当然しばらく待つものと思っていたから、特に不満とも思っていなかったのだが、一度10Gbpsクラスを味わってしまうと、40分以上もかかって転送する様子はもどかしく感じる。
グラフにしてみると差は歴然。通信速度の上限と同様に、ほとんど10分の1に転送時間が短縮できた。
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