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ホンダ・S660の維持費はいくらくらいかかるのか?

2019年09月14日 12時00分更新

 普段乗りがとても楽しいS660。でも維持費ってどれくらいかかるの? というのは誰もが気になるところ。そこで筆者の場合をご紹介したいと思います。

オープンカーで海へ

 まず、何がなくとも必要なのがガソリン。S660はレギュラーガソリン車で、燃料タンクの容量は25リットル。燃料警告灯が点灯するのは残り5リットルを切ったあたりからですので、一回の給油は20リットル~23リットル程度になります。

 普通車の方からすると「25リットルって……」と驚かれると思いますが、燃費はリッター17~18kmなので、1回の給油で400キロ弱走行できる計算になります。都内のセルフは8月現在1リットル約135円なので、1回あたりの給油は3000円前後。S660は、とてもお財布に優しい車です。

ターボ車ですが、レギュラーガソリンOKなのでお財布に優しいS660

 お財布への優しさは、高速道路でも体験できます。S660は軽自動車ですので、通行料が普通車と比べて安価なのです。たとえば首都高でETCを利用しない場合、普通車が1300円であるのに対して軽自動車は1070円。これが長距離になると、さらに大きな差となります。

 用賀ICから東名高速に乗って鈴鹿サーキットの最寄りのICのひとつ、伊勢湾岸自動車道のみえ川越ICまで利用すると、普通車は8140円(ETC利用)であるのに対して軽自動車は6590円と、片道で1550円も違ってきます。燃費と併せて、気軽におでかけできるのです。

 そして、お出かけしたらメンテナンスをしなければなりません。S660はガソリン車なので、定期的にエンジンオイルとオイルフィルターを交換をする必要があります。交換サイクルは、エンジンオイルが5000キロごと、フィルターは1万キロごとが推奨。もちろん早め早めに交換した方が望ましいことは言うまでもありません。

 1回あたりのオイル交換量は2.3リットル(フィルター交換時は2.6リットル)で、ND型ロードスターの4.1リットル、86/BRZの5.2リットルと比べると圧倒的に少量。つまり、交換時の出費が安く抑えられます。量販店で販売されているオイルの多くは4リットル缶ですが、それを買い求めて、交換後に余ったオイルを持ち帰り、次のフィルター交換の時に1リットル缶を買えば2回分が綺麗に使い切れる計算になります。

 筆者は、MOTULの300V(0W20)というモータースポーツ用のオイルを使っています。オーバースペックも甚だしいのですが、一度でも滑らかなフィーリングを味わってしまうと、もう元には戻れません。ちなみにMOTULのエンジニアに話を伺ったところ、エンジンオイルは湿気と紫外線で経年劣化するため、余ったオイルは半年以内に使い切った方が望ましいとのこと。筆者はカメラ用の防湿庫に入れて保管、1ヵ月に1000キロ以上走行するので、季節の変わり目である3ヵ月ごとにエンジンオイル交換をしています。

筆者はエンジンオイルにMOTUL 300Vを愛用。1本2リットルで約8000円程度です

 ちなみにディーラーでオイル交換をお願いする場合、定期点検パックに加入している場合は無料。この定期点検パックは販社とコースにより値段は変わりますが、ホンダカーズ東京中央の場合、3回の点検(半年ごとの安心点検と年1回の法定12ヵ月定期点検)と車検を含めた3Sコースの場合6万3590円。きっちり面倒を見てくれますので、普通はこちらで十分でしょう。

 S660特有の維持費としては、センターディスプレイ搭載車で、それをカーナビとして利用する際は、年間利用料が必要です。S660の場合、純正カーナビのほか、internavi POCKETというiOS専用アプリをインストールしたiPhoneを車両と接続してナビとして活用できます。アプリそのものは無料なのですが、実際に色々機能を使おうとすると、年間3000円(別途VICS使用料720円)の課金がかかります。センターディスプレイ非搭載車種や、カーナビはGoogleマップで十分という方は、この費用が発生しませんが、「ちゃんと車が通るルート」が出てくるのでオススメです。

ナビゲーションにはinternavi POCKETを使用します。年3000円で音声案内などが利用できる。渋滞情報は別途720円

internavi POCKETをインストールしたiPhoneを車両とUSB接続すると、センターディスプレイにナビゲーションが表示される

 自動車を所有する上で必要になるのが、車庫(駐車場)、保険料、そして税金関係です。車庫は住まいによって変わりますので、ここでは割愛します。ちなみに山手線の内側に住む筆者の場合、月3万円かかっています。

 任意保険は契約する保険会社と補償内容、そして契約者の年齢などにより大きく異なりますが、若い方ほど保険料金は高い傾向です。筆者の場合は対人対物無制限、かつ車両保険(新車特約)付きで35歳以上本人のみの6等級Sで年12万円程度。つまり月額1万円になります。

筆者の車両保険

 続いて税金関係。まず毎年5月に納税する自動車税は1万800円。参考までに86/BRZなど排気量2000ccの普通自動車は3万9500円です。

自動車税の納税証明書。軽自動車なので区役所に納税します

 そして2年に1度の車検ですが、重量税および自賠責保険が3万2770円。そして車検をディーラーにお願いした場合、その点検をはじめとする手数料などが別途3万8340円かかります。なお、このディーラー車検時の点検料にはエンジンオイルなどの油脂類や、バッテリーなどの部品交換料金は含まれていません。なにかを交換すれば別途費用が発生します。

重量税や自賠責保険はディーラー等で支払います。こちらカード決済は不可

車検時にディーラーに支払った24ヵ月点検などの料金

 さて、ディーラーでの点検時に「バッテリーを交換した方が望ましい」との話をいただいたのですが、その料金が交換料込みで約2万円とのこと! これは高いということと、せっかくの愛車なので、自分で交換することにしました。次回はその様子をご紹介したいと思います。

維持費が安いS660で素敵なオープンカードライブはいかがでしょうか?

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