欧州でAndroid TV搭載の4K AQUOSで価格攻勢を仕掛ける
プレスカンファレンスでは、シャープのAndroid TVの4K液晶テレビAQUOS「BLシリーズ」についても発表、シャープ、MediaTek、Googleと3社のコラボによって発売される戦略的なシリーズだ。プレスカンファレンスでは想定価格も発表されたが、希望小売価格が65型モデルで749ユーロ(約8万8500円)と戦略的なプライスだ。
Android TVは日本ではシャープやソニーが採用しており一定の地位を確立しているが、欧州ではエントリークラスで本格的にAndroid TVを展開するブランドが不在。今回Android TV普及のために3社が手を取り合い、改めてAndroid TVで攻勢を仕掛ける形となる。
予想外に豊富なラインアップを発表したのがオーディオ製品。ほとんどが欧州シャープのオーディオ部隊による企画で欧州向けモデルだが、ヒットした機種については日本を含むグローバルでの展開も考えられるという。
中でもピックアップして紹介されたアイテムがサウンドバー2機種。「HT-SBW310」はHbbTV、Netflix、欧州向けのラジオなどをビルトインしており、Amazon Alexaにも対応。自動車デザインなどで知られるピニンファリーナによるデザインで、399ユーロ(約4万7000円)を予定している。来年春発売のモデルとして、Dolby Atmos対応サウンドバーで同じくピニンファリーナデザインの「HT-SBW850」も発表され、こちらは日本でも登場する可能性がありそうだ。
欧州でもシャープのスマートホーム“AIoT”を拡大
日本では「COCORO」のサービス名称でスタートしているAIとIoT技術を組み合わせた人に寄り添うスマートホーム技術“AIoT”も改めて展開が発表された。普及に向けては「1.コネクト」「2.スマーター」「3.サービス」の順に拡大していく普及の全体像が語られ、サービスの段階ではセキュリティーや食品宅配の業者との連携までも想定する。
IFA 2019でも発表された4Kテレビ、AQUOSのスマートフォン、Dynabook、そして白物家電までも一社で手掛けるシャープ。家全体のスマートホームを一社で提供できるブランドとして一定の地位の確立を狙っているようだ。
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