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ゲームはもちろん動画制作も! Ryzen&Radeon搭載「G-GEAR GA7A-X193/XT」の実力を検証

2019年09月10日 11時00分更新

 AMDのCPUとGPUでまとめあげられたTSUKUMOのゲーミング向けデスクトップPC「G-GEAR GA7A-X193/XT」だが、果たしてどの程度の性能を備えているのだろうか。そこで、いくつかのテストを通じて、そのポテンシャルに迫ってみたい。

G-GEAR GA7A-X193/XT(標準構成)の主なスペック
CPU AMD「Ryzen 7 3700X」(8コア/16スレッド、3.6GHz~4.4GHz、キャッシュ容量32MB)
メモリー 16GB(DDR4-2666、8GB×2)、スロット数4のうち2スロット使用
グラフィックス AMD「Radeon RX 5700 XT」(2スロット使用)
ストレージ 500GB SSD(SATA 6Gbps)※試用機はNVMe接続の1TB SSD
2TB HDD(SATA 6Gbps)
ディスクドライブ スーパーマルチドライブ
有線LAN 1000BASE-T LAN
接続端子(前面) USB 3.0端子×2、マイク入力、ヘッドフォン出力
接続端子(背面) USB 3.0端子×6、USB 3.1 Gen.2(Type-A)端子、USB 3.1 Gen.2(Type-C)端子、HDMI、DisplayPort×3、スピーカー端子、1000BASE-T LAN、PS/2端子
拡張スロット PCI Express 4.0 x16、PCI Express 4.0 x4、PCI Express 4.0 x1×3
内部I/O SATA×8、M.2×2
電源 650W(80PLUS BRONZE)
サイズ 幅190×奥行き475×高さ435
重量 約12kg
OS Windows 10 Home(64ビット)

ゲームによっては4Kでも快適なプレイを実現
動画のトランスコード性能は優秀

 G-GEAR GA7A-X193/XTの詳しい仕様については別記事を参照してほしいが、CPUに第3世代Ryzenの「Ryzen 7 3700X」を、GPUに「Radeon RX 5700 XT」を採用したハイエンドマシンである。

3D Markのスコア

 では早速、「3DMark」(Version 2.9.6631)の結果から見て行こう。グラフはFire StrikeとTime Spyにおける総合スコアをまとめたものだが、G-GEAR GA7A-X193/XTはFire Stike“無印”で勢いよくスコアを伸ばし、Time Spyでも9000弱とかなり良好な結果を残している。さすがにハイエンドなCPUとGPUを組み合わせたPCだけあって、そのパフォーマンスはかなり高い。

消費電力の計測結果

 また、30分放置したアイドル時と合わせて、3DMark実行時の消費電力を「Watts up?PRO」で取得してみた。すると、3DMark実行時の消費電力は350Wほどだが、G-GEAR GA7A-X193/XTは定格出力650Wの電源ユニットを搭載しており、まったく問題ないレベルである。

 続いて「Apex Legends」のパフォーマンスをチェックしておこう。ここでは、オプション設定から描画負荷が最大となるように設定したうえで、ゲームを実際にプレイ。解像度を3840×2160ドット、2560×1440ドット、1920×1080ドットと変えながら、1分間の平均フレームレートと最小フレームレートを「Fraps」(Version 3.5.99)で取得した。

Apex Legendsのフレームレート

 その結果だが、G-GEAR GA7A-X193/XTは、1920×1080ドットで最小フレームレートが144fpsを上回る高いパフォーマンスを発揮。3840×2160ドットでも、最小フレームレートが60fpsと、Apex Legendsが快適にプレイできるのは誰の目にも明らかだろう。

 GeForceシリーズへの最適化が進んでいる「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマーク」ではどのような結果が得られるのだろうか。今回は、描画負荷が最も大きくなる「最高品質」プリセットを指定し、ベンチマークを実行した。なお、解像度は先ほどのApex Legendsと同じ3通りだ。

ファイナルファンタジーXIV ベンチマークスコア

ファイナルファンタジーXIV フレームレート

 すると、1920×1080ドットで16000弱という非常に高いスコアを発揮。平均フレームレートも100fpsを上回っており、快適なプレイが実現できることは間違いない。

 さらに、ここで注目してほしいのが3840×2160ドットの結果である。G-GEAR GA7A-X193/XTは、スクウェア・エニックスが指標で最高評価とするスコア7000を上回っており、4K解像度でも十分プレイアブルな点は評価できる。

 ゲーム以外のパフォーマンスもチェックしておきたい。そこで、システム全体の性能が推し量れる「PCMark 10」(Version 2.0.2115)を実行したみた。すると、G-GEAR GA7A-X193/XTは総合スコアは6268と高く、その内訳を見てもおおむね良好な結果を示している。とくに、Digital Content Creationのスコアが7261と高く、画像編集や動画編集などコンテンツ制作における性能が秀でていると言ってよいだろう。

PCMark 10のスコア

 最近は自分でプレイしたゲーム動画を編集して、YouTubeなどの動画サイトにアップする人も少なくない。そこで、「FFmpeg」(Version 4.1.4)を用いてH.264/AVC形式とH.265/HEVC形式にトランスコードし、その際に要した時間を計測してみた。

トランスコードにかかった時間

 なお、用意した動画は、FFXIV:漆黒のヴィランズを7分25秒間、実際にプレイしたものである。すると、G-GEAR GA7A-X193/XTは、H.264/AVC形式へのトランスコードが11分ほど、H.265/HEVC形式でも27分ほどで終了しており、かなり実用的なスコアが得られている。

 最後にストレージ性能もチェックすべく、「CrystalDiskMark」(Version 6.0.2)を実行してみた。すると、Cドライブのスコアは、「Seq Q32T1」がリードとライトの両方で4000MB/sを超えるなど、NVMe接続のSSDらしく非常に高いスコアを叩き出した。一方のDドライブは、HDDのためSSDに比べると結果は見劣りするものの、速さを要求するものはCドライブに、容量が必要なものはDドライブにと、使い分けができそうである。

Cドライブ(SSD)のCrystalDiskMarkの実行結果

Dドライブ(HDD)のCrystalDiskMarkの実行結果

ゲームやオフィス、動画制作とマルチに活用できる高性能マシン

 以上のように、G-GEAR GA7A-X193/XTが持つポテンシャルは非常に高い。1920×1080ドットはもちろんのこと、2560×1440ドットでも多くのゲームが快適にプレイできることは間違いない。また、ゲーム以外にも基礎性能は申し分のない出来で、オフィス用途や動画制作といった用途にも十分利用可能な性能を有していると言っていい。

 価格は標準構成で20万円を切っており、これだけの性能を備えていることを考慮すると、かなりお買い得感は強いのではないだろうか。

(提供:TSUKUMO)

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