1秒でも早くプレイするためストレージを強化
ゲーミングマシンを強化する上で、CPUやグラボはもちろんだが、ストレージにもこだわる必要がある。最近のゲームは容量が増えてきており、20GBや30GBは当たり前。50GBオーバーも少なくない。
そのため、ゲームにもよるが容量に比例するようにゲームのロード時間も長くなっている。ゲームをいち早く始めたくてもなかなかプレイできないという状況にイライラしちゃう人もいることだろう。
ロード時間を短くするには、高速で読み書きできるストレージを導入することだ。最近は、HDDより速いSSDを搭載するマシンが当たり前になってきているが、まだまだHDDに比べて容量が大きいモデルは高価。そのため、起動ドライブには容量の少ないSSD、データを保存するドライブは大容量のHDDというケースがしばしば見られる。
そうなると、大容量化しているゲームをSSDの起動ドライブに置くのは厳しい。ゲームを保存しておくためのSSDドライブが必要だ。
そこで今回紹介したいのが、Seagate「FireCuda 510 SSD」。今年の1月にゲーマー向けのM.2接続NVMe SSDとして発表され、日本では7月に発売されたもの。1TBと2TBモデルが用意され、容量の不安もなくゲームを保存するために利用できる。
ストレージメーカーとして力を入れたSSD
Seagateといえば、HDDメーカーの老舗。最近では16TBモデルを発売するなど、積極的に展開している。そんななか、近年はストレージメーカーとしてSSDにも力を入れている。今回投入されたのは「BarraCuda」「FireCuda」「IronWolf」の3ブランド。HDDのブランドと同様に、それぞれスタンダード、ゲーミング、NAS向けという展開で、「BarraCuda」と「FireCuda」にはNVMe SSD。「BarraCuda」と「IronWolf」にはSATA SSDのモデルがラインアップされている。
今回お借りしたのが、「FireCuda 510 SSD」の1TBだ。ゲーマー向けモデルとして、3D TLC NANDを採用し、最大28GBの容量を備えた高度なダイナミックSLCキャッシュを搭載。シーケンシャルリードが最大3450MB/s、ライトが最大3200MB/sと高速な転送速度を誇る。180万時間の平均故障間隔(MTBF)と耐久性も高く、HDDと同様に5年保証という安心設計になっている。
さっそく、CrystalDiskMark 6.0.2でベンチマークテストを行なった。結果は、シーケンシャルリードが3409MB/s、ライトが3022.6MB/sと公称値に近い数値を示した。ベンチマーク中の動作温度は、最低が51度、最大が69度。ヒートシンクや冷却ファンなどはつけていない状態だったが、特に速度低下は見られずサーマルスロットリングに入っていない。
冷却しないと本来の性能を発揮できない製品もあるなか、ヒートシンクをつけずに性能低下がしにくい点は注目したい。最近は、マザーボードにヒートシンクや冷却ファンなどがついたものも出ているので、それと合わせれば、より安心感が増すだろう。
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