週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Xアイコン
  • RSSフィード

「PMA-SX1 LIMITED」「DCD-SX1 LIMITED」、価格はセットで165万円

究極のデノンサウンドを目指した、フラッグシップ機「SX1 LIMITED」が9月発売

2019年08月14日 11時00分更新

 デノンは、サウンドマネージャーの山内慎一氏による“究極のデノンサウンド”を標榜した新世代フラッグシップ機「PMA-SX1 LIMITED」「DCD-SX1 LIMITED」を9月中旬に発売する。価格はそれぞれ78万円(税抜)/75万円(税抜)。

 MODEL Xとして開発を続けてきた製品。当初は販売予定がなかったそうだが、4年の歳月をかけて開発。デノンのサウンドフィロソフィー「Vivid & Spacious」を体現するために、内部は別物と言ってもいい内容だ。

 2015年にサウンドマネージャーに就任した山内慎一氏が、就任当初、開発試聴室のリファレンス機だった「DCD-SX1」「PMA-SX1」に独自のカスタマイズを加えたものがベース。回路基板は全面的に再設計され、それぞれ400点を超えるコンデンサー、抵抗、OPアンプ、クロックモジュールなどのパーツを取り入れている。

 特にコンデンサーについては、山内氏のエンジニア時代から数えておよそ10年のノウハウを投入。過去に作った37品種を超える、高音質カスタムコンデンサーを取り入れている。トップカバーとフットには、アルミ合金の中で最も剛性が高い「A7075」(超々ジュラルミン)を採用している。

 SX1 LIMITEDは福島県のデノンの白河工場で生産。ラインではなく、1人の工員が1台を生産するセル方式を採用している。

 プリメインアンプ「PMA-SX1 LIMITED」の出力は最大100W+100W(4Ω)で、内部は全段バランス構成、BTL接続によって高出力化している。プリアウト、トーンコントロール、バランスコントロール、ヘッドフォン出力などは非搭載。音楽信号の経路や内部配線は最短化し、内部配線にはOFC(無酸素銅線)を使用する。

 MC/MMのPHONOイコライザーを搭載。ホームシアターシステムとの併用に便利なゲイン固定入力端子「EXT. PRE」を持つ。AVアンプのプリアウト出力と接続すれば、SX1 LIMITEDをパワーアンプとして使える。

 本体にはバランス入力のほか、アンバランス入力×1、PHONO MM/MCを各1系統、EXT.PREを装備。アナログ出力も1系統持つ。本体サイズは幅434×奥行き504×高さ181mmで、重量は29.5kg。

 SACDプレーヤーの「DCD-SX1 LIMITED」は、左右チャンネルそれぞれに、専用DACチップを搭載。オーディオ出力回路のコンデンサーや抵抗は9割を変更。高品位なオペアンプやローパスフィルターの定数変更なども実施し、広い空間と生々しい音像の表現力を高めたとする。また振動に強い「ダイレクト・メカニカル・グラウンド・コンストラクション」を採用。ドライブメカも、シャーシの中央かつ低い位置に配置し、ディスクの回転による振動や外部から受ける振動にも強い構造としている。

 最大192kHz/24bitのPCM、最大5.6MHzのDSDに対応した、USB DACとしても動作する。PCM入力時は、Advanced AL32 Processingにより、ハイビット/ハイサンプリング化処理がなされる。

 背面には、アナログバランス出力、アンバランス出力を1系統ずつ装備。デジタル出力は同軸デジタル、光デジタルの2つ。また、デジタル入力として、PC入力用のUSB-B端子、USBメモリー接続用のUSB-A端子、同軸デジタル、光デジタルを装備する。本体サイズは幅434×奥行き406×高さ149mm。重量は23.5kg。

■関連サイト

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります