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ディスプレーはNTSC比約72%、GeForce MX250搭載

クリエイティブに使える、グレード1つ上のメインマシンにオススメな14型ノートPC

2019年08月09日 09時00分更新

DAIV-NG4300U1-M2S10

 マウスコンピューターが販売するクリエイター向けブランド「DAIV」の「NG4300シリーズ」(関連記事は、CPUにCore i7-8565U、GPUにGeForceMX250を搭載している。4コア/8スレッドで動作するCore i7-8565Uは、ベースクロック1.80GHz、ターボブースト時は最大4.60GHzまで上がるモバイル向けの低消費電力タイプのCPUだ。CPUに内蔵GPUはインテル UHD グラフィックス 620だが、基本スペックの高いCPUの性能を引き出すために別途GPUに新型のGeForce MX250が搭載されているのが特徴だ。

 GeForce MX250はMX150の進化版で、ノート用のエントリークラスのGPUだ。本格的な3D系ソフトの運用や、3Dを多用するゲームでは多少荷が重いとおもうが、私の場合あつかう目的としては基本的にPhotoshopやLightroomなどの静止画向け編集ソフトなので、とりあえずは十分と思える。多少ゲームもプレーするが、そこまで重くないタイトルがほとんどなので、問題なくプレーできている。

 では、実際にどれくらいの性能があるのか、今回はでベンチマークをチェックしてみた。なお、試用機はDAIV-NG4300U1-M2S10の主なスペックは、Core i7-8565U、GeForce MX250、16GBメモリー、1TB SSD(M.2接続/NVMe対応)という構成で、価格は17万5824円からとなっている。

モバイル用省電力CPUながら性能は高め

 まずは、CGレンダリングからCPU性能を測ってくれる「CINEBENCH R15」と「CINEBENCH R20」をチェックした。

 CINEBENCH R15は、OpenGLのスコアが81.65fps、CPUが677cb、シングルコアが190cbとなった。CPUは第7世代の低消費電力型であるUシリーズから大きく性能が向上しており、Core i7-7700HQに近い性能が出ている。GeForce MX250のOpenGL性能は1つ前のGeForce MX150より20%弱くらい高くなってはいるが、飛び抜けてるわけではない。

CINEBENCH R15の結果

CINEBENCH R20の結果

 CINEBENCH R20は、CPUが1440pts、シングルコアが462ptsとなった。まだCINEBENCH R20でのベンチを計測した機種は少ないが、こちらでもCINEBENCH R15と同じく前世代のモバイル向けハイエンドCPU並みの性能が出ているのがわかった。

設定次第では負荷が重めのゲームもプレー可能

 続いて、DAIV-NG4300U1-M2S10の3D性能をチェックするため各種ゲーム系のベンチマークをチェックしてみた。「ファイナルファンタジーXIV:漆黒のヴィランズ ベンチマーク」は、起動時のデフォルト設定になっているフルHD、高品質(デスクトップPC)、ウインドウモードで測定。スコアは「4267」で、評価は「快適」となった。

ファイナルファンタジーXIV:漆黒のヴィランズ ベンチマークの結果

 FFXIVベンチ測定中にタスクマネージャーを表示させて、CPUやGPUの動作状態もチェック。CPUの使用率はたまに80%くらいまで上がるが、平均すると30%程度でかなり余裕があると思える。GPUはベンチマーク開始時からすぐに100%まで上がり、ロード時には若干下がるものの、常時100%に近かった。

FFXIVベンチ中のタスクマネージャー

 負荷が高めの「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク」も、デフォルト設定になっているフルHD、画質標準品質、ウインドウモードで計測したところ、スコアは「1866」評価は「動作困難」となった。さすがにGeForce MX250だとデフォルト設定でFFXVをプレーするのは厳しそうだ。

FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマークの結果

 そこで、表示サイズを1280x720まで下げて画質設定を軽量品質にしてみたところ、スコアが「3931」、評価「普通」となった。なお表示サイズをフルHDにしたままではカスタム設定ですべての設定をオフもしくは一番低い設定にしてもスコア「2695」評価「やや重い」までにしかならなかった。ただ、負荷の高いFFXVでも快適とまではいかないが設定を下げれば遊べなくないというのは、評価できるポイントだろう。

解像度を下げてチェックしてみた

 なお、こちらもベンチマーク測定中にタスクマネージャーを表示したところ、CPU使用率は各カットのロード開始時に100%近くまであがり、その後しばらくは50%くらいをキープしている感じで稼働率は結構高め。とはいえCPUには多少の余裕は感じられるが、GPUは常時100%まで使い切ってるようだった。

FFXVベンチ中のタスクマネージャー

 CPUの性能は思ったよりも高く、デジカメ画像の確認や多少のレタッチ作業なら十分ではないかと思える。気になるのはやはりGPUの性能で、私の用途では写真がメインになるので問題ないが、動画編集などは負荷が高い作業となると厳しいかもしれない。ただ、エフェクトを多用しないなど、軽めの動画編集であれば大丈夫そうな予感はある。

クリエイティブ用のサブ機としてオススメ!
クリエイティブ作業もこなすメインマシンにも

16GBメモリー、1TB SSD(M.2接続/NVMe対応)を採用しているので、メインマシンとしてもオススメできる

 サイズやスペック的に考えると、個人的にはクリエイティブ向けのメインマシンはデスクトップなり別に持っていて、外出時にもある程度のクオリティーでデータの確認をしたいと考えるサブ機的な使い方がオススメだと思う。また、実際自分もそういう使い方を想定している。

 しかし、ベンチマークソフトでの結果とスペックを考えれば、もちろんクリエイティブにも使えるメインノートパソコンとしても十分使える性能といえる。写真編集や軽めの動画編集をする持ち運べるノートパソコンがほしいという人は、を検討してみてはいかがだろうか。

試用機の主なスペック
機種名 DAIV-NG4300U1-M2S10
CPU Core i7-8565U(1.8GHz)
グラフィックス GeForce MX250
メモリー 16GB
ストレージ 1TB SSD(M.2接続/NVMe対応)
ディスプレー 14型(1920×1080ドット)、ノングレア、NTSC比72%
内蔵ドライブ
通信規格 有線LAN(1000BASE-T)、無線LAN(IEEE 802.11a/b/g/n/ac)、Bluetooth 5.0
インターフェース USB 3.0端子×2、USB 3.0(Type-C)端子、USB 2.0端子、HDMI端子、ヘッドセット端子、有線LAN端子
内蔵カメラ 100万画素ウェブカメラ(Windows Hello対応)
サイズ/重量 およそ幅320.2×奥行214.5×高さ17.5mm/約1.13kg
OS Windows 10 Home(64bit)
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