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Ryzen 5 3400Gを使う場合、先にVGAドライバーとBIOS更新が必要

話題の「Ryzen 5 3400G」と「DeskMini A300」でギャルゲー専用PCを組んだ

2019年07月25日 12時00分更新

文● 松野将太 編集●ASCII編集部

Ryzen 5 3400Gを使う場合、先にVGAドライバーとBIOS更新が必要

 あとは購入したOSを入れれば完成なのですが、先に述べた通り、DeskMini A300で「Ryzen 5 3400G」を使用するためには、あらかじめVGAドライバーを更新した上でBIOSバージョンを「P3.50」以降に更新する必要があります。購入時に店舗でBIOS更新を頼んでいるような場合はいいものの、今回は筆者が自分でBIOS更新を行なったため、その手順も解説しておきます。参考にしていただければ幸いです。

まずは起動してみます。一般的なタワー型PCの横に置くと小ささがよく分かりますね

「Ryzen 5 2400G」で起動に成功した際のUEFI画面です。BIOSバージョンは「P3.40」なので、このままでは第2世代APUが使用できません

とりあえずOSをインストールしたら、先にVGAドライバーの更新を行います。ドライバー類は公式サイトからダウンロードできるため、必要なものはこの時点でインストールしてしまうほうがいいでしょう

ドライバをインストールし、最新のバージョンにしました

次にBIOSの更新です。公式サイトから「P3.50」をダウンロードし、展開してUSBデバイスにコピーします。一度PCの電源を切り、UEFI画面から「ツール」タブに進むことで「UEFI Update Utility」を利用できるので、「Install Flash」をクリック。「3.50」が選択されていることを確認できたら、「Update」をクリックしてBIOSを更新します。この間、絶対に本体の電源を切ったりしないよう気をつけて下さい。失敗すると、最悪の場合そのまま修理コース直行です。椅子の上で微動だにせず、成功を祈りましょう

こちらが更新後の画面。無事にバージョン「P3.50」がインストールされていることが分かります

ここでCPUを「Ryzen 5 3400G」に入れ替え。グリスは一度拭き取り、Thermal Grizzlyの「Kryonaut」を塗布しました。サービスです

CPU入れ替え後。無事に認識されているようで一安心です

普段使いや軽めのPCゲームであれば難なく動作!

 実際に使ってみると、「Ryzen 5 3400G」の動作はなかなか快適です。GPUばかりが注目されがちですが、数年前までならハイエンド扱いだった4コア/8スレッド構成のCPUですし、インターネットの閲覧やOfficeスイートの使用、動画閲覧や多少の画像・動画編集など、一般的な用途なら困ることはほとんどないでしょう。

CPU-Zで取得したCPUとマザーボードの情報

ストレージやWi-Fiモジュールもしっかり認識されていました

 ゲーム関係の性能検証はこちらの記事でも実施していますが、いかんせん用途が用途なので、念のため筆者のSteamのライブラリに入っていたギャルゲーっぽいゲームも起動してみました。結果、「Sakura Spirit」のようなビジュアルノベル系ゲームは当然何の問題もなく動作しますし、3Dで画面を描画する「閃乱カグラ ESTIVAL VERSUS -少女達の選択-」でも、おおむね40~50fps程度のフレームレートは出せていました。実売2万円前後のGPU内蔵CPUでこれだけプレイできるのであれば、満足度はかなり高いのではないかと思います。

ビジュアルノベルは当然快適ですし、3D系のゲームもある程度は動いてくれます

 南田さんのような極めてニッチな用途に限らず幅広いユーザーにおすすめできる組み合わせなので、気になっている方は試してみてはいかがでしょうか。

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