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ポタ研 2019夏で見つけた、気になるアイテム

2019年07月11日 16時00分更新

 7月6日に東京・中野サンプラザで開催された「ポタ研 2019 夏」。ヘッドフォン祭よりも厳密に、出展できる製品はポータブル機器のみと定められ、1日だけ開催されるマニアックなイベントである。今回はここに登場した新製品、参考展示、クラウドファンディング進行中の出来立てホヤホヤのレアものをご紹介しよう!

Astell&Kernブースは、新フラッグシップのSP2000、KANN Cube、そしてSP1000AMPを一度に試聴できる初めての機会でもあり、つねに長蛇の列ができていた。

あのSpirit Torinoの密閉型ヘッドホン第一弾

 イタリア発のヘッドホンブランドSpirit Torinoから「Radiante」が発売予定。同社独自のツインパルスではなくシングルドライブだが、新型のドライバーを採用している。密閉型にパッシブラジエータを搭載したモデルとなる。その音は密閉型とは思えない広がり感があり、粒立ちがいい。パッシブラジエータだから低域がドーンと来ることはなく、中低域に厚みのあるピラミッドバランスの音。低域のレスポンスは良かった。

密閉型のSpirit Torino「Radiante」(前回展示のものと少し仕様が異なっているそうだ)

 カラーやハウジングの素材などを選んで注文できるため、仕様によって価格は異なり32~36万円(税別)になる。ケーブルは着脱式で、接続端子は直径3.5mm、直径4.4mmバランス、直径6.3mmから選択できる。発売時期は8月末から9月末予定。

AROMAからハイブリッドとハイコスパモデル

 

 香港のAROMAは、イヤモニ(IEM:In Ear Monitor)とヘッドホンアンプ専門のポータブルオーディオブランドである。IEMはバランスド・アーマチュア(BA)型のマルチドライバーとハイブリッド型が中心。ハイエンド指向が強かったが、今回はアンダー4万円の機種として、「Musical Box Star」が3万6000円(税別)で登場。BA型のシングルドライバーを採用、2pinタイプでリケーブルに対応する。半透明で赤いJPエディションで登場する。

1BAドライバのAROMA「Musical Box Star」

日本向けのカラーは中央の半透明タイプ

 ハウジングは3Dプリンターで作られ、遮音性能26dB、出力音圧感度98dB/mW、インピーダンス60Ω、周波数特性10~22kHz。ウォームな音色で、ボーカルをなめらかに聞かせてくれた。クセがなく素直な音だ。 

「Musical Box Shock」はシルバーの派手なカーボン柄だ

 静電型×2とBA×2のハイブリッド、AROMA「Musical Box Shock」は18万円(税別)で登場予定。こちらはマルチドライバーらしく、迫力のある低音が耳を震わせる。これに対して高域はどこまでもなめらか。つながりが良く4ドライバーとは思えない。

USBポートに差し込むだけでノイズを低減!

 TELOSはノイズ低減に関する革新的なアクセサリーを開発製品化するメーカーで正式名称はTelos Audio Design。2006年に台北に設立された。ハイエンド向けの製品が多かったが、今回の「Macro Q」はアクティブ型でありながら、4万2000円(税別)を実現。空いているUSBポートに挿入するとバスパワーで駆動して、ノイズを検知、それと逆相信号を送ってノイズをキャンセルする仕組みのノイズキャンセラーである。その効果はLEDの点滅間隔によって確認できるそうだ。

TELOS「Micro Q」のボディは半透明

USB端子に接続するとLEDが点滅する

「Micro Q」未使用時のノイズフロア

「Micro Q」使用時のノイズフロア

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