しっかりとした辛さ、でもキツいほどじゃない
食べてみました。麻婆豆腐、なかなか、きちんと辛いです。なんちゃって四川風ではなく、充実した辛味があります。そのうえで、コクや旨味もそなえているので、ごはんが進む味付けになっていますね。
では、辛すぎて食べられないかというと、そこまででもない。ちょっと味が濃いですが(松屋の定食はおしなべてその傾向があるにせよ)、ごはんのおかずと考えればバランスが取れています。
松屋は「とても辛いメニュー」とうたってはいるものの、個人的には、「とても」というほどは辛くはないのではないかと思うレベルです。シビれるほどの激辛を求める人には物足りないかもしれませんが、万人受けする範疇にとどめつつ、「お~ほっほ、辛い」ぐらいのテイストにまとめあげているところは評価したい。
さて、玉子が付いてきますが、どう使うか……。ここは、食べる側のセンスが問われます。そのまま使うもよし、ごはんにかけるもよし、麻婆豆腐とミックスするもよし。
麻婆豆腐に入れると辛さが一気にマイルドになるので、刺激が苦手な人にはよいと思いますが、スパイシーなキレ味は失われてしまいます。そのかわり、白米にぴったりな甘辛い風味が生まれるのは魅力です。このあたりは好き好きでしょう。
辛い麻婆豆腐を楽しみたいなら、玉子をごはんにかけるようにして使うのがベター。「これはちょっと辛すぎるな」と感じたら、玉子は麻婆豆腐に投入するのがよいはず。深読みすれば、「しまった、辛すぎた」という人へのセーフティーネットとして玉子が用意されているのかもしれません。
発売記念サービスとして、7月16日15時まで、玉子で食べる四川風麻婆豆腐定食と四川風麻婆豆腐定食は、ライス大盛へ無料で変更可能。ちなみに、定食ではなく単品としても注文できます。「玉子で食べる四川風麻婆豆腐(単品)」は450円、「四川風麻婆豆腐(単品)」は420円となります。
この麻婆豆腐、「ちゃんと辛い」と表現すればよいのでしょうか。しっかり辛味があるうえでひき肉の旨味も活きているので、おかずとしてもよくできていますし、単品で注文してお酒のアテのするにもよろしいかと思います。
けっこう攻めた辛さにしつつ、「辛すぎる!」と感じる人のために(?)玉子を用意するあたりにしたたかな印象も受けました。「もっと辛いほうがよい」と受け止める人もいるかもしれませんが、さすがにチェーン店の定食なので、そこはしょうがないかな……と譲歩したいところではあります。
本格的な四川料理のそれにはさすがに届かないものの、牛丼チェーン店の味としては、かなり完成度が高い定食だと感じました。ぜひお試しください。
モーダル小嶋
1986年生まれ。担当分野は「なるべく広く」のオールドルーキー。編集部では若手ともベテランともいえない微妙な位置。
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