Momoは6月20日、日本農業があべのハルカスで出店している「たんとスープ」にて、 六次産業×IoTの実証実験を実施したと発表。
ウェブと電子ペーパーを活用したダイナミックプライシング、最終消費者と生産者のコミュニケーションを生む仕組みとしてセンサーと店頭ディスプレーを使用した店舗のメディア化の2つに取り組んだ。
ダイナミックプライシングでは、Momo開発のプラットフォーム「Pallete IoT」を使用。通信量のかからないLPWA(省電力広域無線技術)を利用することで、従来のシステムに比べ比較的安価に提供できるとしている。
あらかじめ時間ごとの自動値引き設定が可能で、人手がかからず店員が接客に集中できるほか、セール時の一斉値下げの対応を容易にする。また、集計した値引きデータ、売上データをクラウドに蓄積し分析することで、将来的には最適な値引き率を導き出せるようになるという。結果として、チャンスロスを減少させ、食品ロスの軽減にも寄与するとしている。
店舗のメディア化に関しては、レーザーセンサーを下膳台に設置し、味の評価システムを導入。3段に分かれている棚に評価に応じて下膳し、センサーが即時集計。最高の評価である美味しいが5つ貯まると、LINEを通じて生産者に通知が届き、生産者は感謝の気持ちを返信できる。返信は店舗に設置したディスプレーに表示する。
Momoは、今後も依頼があれば以上のような店舗向けシステムや農家向けシステムを法人向けにカスタム開発する用意があるという。
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