週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Xアイコン
  • RSSフィード

スマホを「課金できない設定」にする方法

プリペイドで勝手に支払いも! 子どものスマホ課金どうするべきか?

2019年07月02日 09時00分更新

スマホ課金できないようにするには?

課金できない設定が抑止力に

 いわゆるスマホでの課金について、どのような約束を子どもとしているだろうか。「スマホで課金はしない」というルールにしている家庭は多いが、アプリの多くは課金したくなる仕組みを備えている。では、知らないうちに子どもが課金をしないようにするためには、どうすればいいのだろうか?

 スマホで課金する場合、多くの人はキャリア決済、またはクレジットカード決済を使っているのではないか。自動的に決済する仕組みを採用している場合、子どもがこっそり課金することも可能だ。

 課金されたら保護者側ですぐに気づきそうなものだが、意外と気づかれずにこっそり課金できている実態があるようだ。キャリア決済・クレジットカード決済どちらの場合も、明細書は必ず毎月確認するべきだろう。保護者がクレジットカードなどを放置している場合、子どもが勝手にカード番号を入力して購入している例もあるので、注意が必要だ。

 また、あらかじめ子どもと課金についてのルールを話し合って決めておくことも大切だ。もし「課金はしない」ルールにするのであれば、誘惑に負けて課金したりしないよう、スマホで課金できない設定にしておくといいだろう。

 iPhoneの場合は、スクリーンタイム機能で課金できないようにできる。まず、当連載のスクリーンタイム紹介記事を参考に、スクリーンタイムをオンにしておこう。

 「設定」→「スクリーンタイム」→「コンテンツとプライバシーの制限」をタップ。「iTunesおよびApp Storeでの課金」をタップし、「App内課金」→「許可しない」をタップで、課金ができなくなる。

1. 「設定」→「スクリーンタイム」をタップ

2. 「コンテンツとプライバシーの制限」をタップ

3. 「iTunesおよびApp Storeでの課金」をタップ

4. 「App内課金」をタップ

5. 「許可しない」をタップ

課金方法はクレカ・キャリア決済だけではない

 ところで、スマホでの課金方法はキャリア決済やクレジットカード決済だけではない。コンビニやスーパーなどでレジ脇に多種多様なプリペードカードが売られているのを見たことがあるだろう。iOSの場合はAppStore & iTunesギフトカード、AndroidはGoogle Playギフトカードなどを利用できる。

 このプリペイドカードは、購入時に年齢確認や身分証明書なども要らず、未成年でも問題なく利用できる。そのためある小学生は、自分のお年玉でプリペイドカード5000円分を購入し、こっそり課金していたという。母親がゴミを捨てるときに、ゴミ箱の底からカードを見つけて発覚したそうだ。

 ある調査によると、子どもが隠れて課金する方法で一番多いのは、プリペイドカードによる課金だという。様々な質問サイトなどで「親バレしないで課金するおすすめの方法」として、使い方まで詳細に紹介されている状態だ。

 そこで、「設定」→自分のアカウント→「ファミリー共有」から子どものアカウントをファミリー共有登録し、「購入コンテンツを共有」をオンにすることで、課金・購入行動があった場合、保護者に通知が来るように設定するのもいいだろう。

 いずれにしても、課金は子どもとお金の使い方について話し合う良い機会となる。家庭ごとに課金について話し合っておき、子どものアプリの利用状況、課金状況についてはしっかり把握しておくべきだろう。

著者紹介:高橋暁子

 ITジャーナリスト。書籍、雑誌、Webメディアなどの記事の執筆、監修、講演などを 手がける。SNSや情報リテラシー教育に詳しい。『ソーシャルメディア中毒』(幻冬舎)、『Twitter広告運用ガイド』(翔泳社)、『できるゼロからはじめるLINE超入門』(インプレス)など著作多数。テレビ、ラジオ、新聞、雑誌などメディア出演も多い。公式サイトはhttp://akiakatsuki.com/、Twitterアカウントは@akiakatsuki

■Amazon.co.jpで購入
この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

この連載の記事