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三井不動産とセンスウェイ、IoT技術を活用し、病院の待ち時間の改善を目指す

2019年06月21日 19時40分更新

 三井不動産とセンスウェイは6月20日、千葉県の柏の葉キャンパスにある国立がん研究センター東病院において、患者行動フローと滞留箇所の可視化・定量化する解析プロジェクトを開始したと発表。

 プロジェクトでは、センスウェイが提供する個別識別タグと滞留計測器を使い、病院内の患者の行動フローの人流を把握。滞留計測器の周辺に個別識別タグが接近すると、自動的に近づいたことを記録する。この機能を活用し、患者が診察の際に持ち運ぶ受診票ファイルに個別識別タグをつけ、病院内の複数地点に設置された滞留計測器で、患者の院内における位置情報を自動的に記録・蓄積。患者の滞留場所と時間帯を抽出することで、患者の待ち時間などストレスの緩和や、診察件数の増加を目指すという。

 今回のIoT技術を用いたセンシング技術は、患者はもちろん、医療従事者の就業状況把握や検体などの搬送にも展開できる。今後あらゆる場面で利用可能な解析手法として高い有用性と将来性が期待されているとのこと。

 プロジェクトは、地域でIoT普及・活用を目指す「柏の葉IoTビジネス共創ラボ」のヘルスケア・ワーキングのもの。柏の葉キャンパスを舞台に、民間企業などの新たな製品・サービスの社会実装段階の実証プロジェクトを受け入れる「イノベーションフィールド柏の葉」のひとつでもある。

 柏の葉キャンパスは、2019年から三井不動産、柏市などを中心に「柏の葉スマートシティコンソーシアム」を組織。「AI/IoT等の新技術や官民データをまちづくりにとりいれたスマートシティ」を推進する、国土交通省のスマートシティーモデル事業に選定されている。

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