IoTは、従来からモノのデータが活用されてきた製造業や電気・ガスなどのインフラ機器のデータの活用だけではない。翻訳機やロボットなど、セルラー通信搭載のコンシューマー製品は年々増えてきており、IoTはモノをインターネットに「つなぐ」だけではなく、新しい「体験」を創り出すためのテクノロジーになりつつある。
2019年7月2日開催のSORACOM Discovery2019では、そのような“体験までも含めたつながるプロダクト開発”をテーマにした各種セッションが開催される。以下、当日の見どころも含めた注目セッションの情報をお届けする。
つながるプロダクトがもたらす体験の進化とは
午後最初のA1セッションでは、「アイデア発想」についてお届けする。
1台で74言語の即時翻訳が可能な、手のひらサイズのAI翻訳機 POCKETALK®(ポケトーク)を皮切りに、IoT製品メーカーとして進化するソースネクストの松田社長と、先鋭テクノロジーが搭載された「人に寄り添い、心を満たすロボット」LOVOT®(ラボット)を発表、この秋の発売を控えるGLOOVE X 林社長が登壇。「話題のIoT プロダクト」に込められた想いや実現に至る過程、そしてインターネットにつながるプロダクトがもたらす体験の進化について語る。
A1セッション
・13:00〜14:00
・基調講演パネルディスカッション:IoTを超えて〜つながるプロダクトがもたらす体験の進化〜
《ゲストスピーカー》
林 要氏 GROOVE X 株式会社 代表取締役
松田 憲幸氏 ソースネクスト株式会社 代表取締役社長
《モデレーター》
膳場 貴子氏 キャスター
IoTプロダクトづくりの最前線
C2セッションでは、「ハードウェアの作り方」についてお届けする。
もはやハードウェア製造は大手メーカーだけのものではない。業務に見合った特製ハードウェアや、お客様にインターネットサービスを届けるための接点としてのハードウェア開発が可能となってきいる。BtoC/BtoBにおけるハードウェア開発と、「ハードウェアのシリコンバレー」とも呼ばれる深センでのハードウェア製造の話を通して、これまでのサービス開発との共通点、相違点、うまくいくハードウェア開発など、今どきのハードウェア開発の現場を紹介する。
C2セッション
・14:20〜15:20
・特別講演:IoTプロダクトづくり最前線 〜ハードウェアが進化させる顧客体験・ビジネス〜
《ゲストスピーカー》
岩田 和宏氏 JapanTaxi株式会社 取締役 執行役員CTO
藤岡 淳一氏 株式会社ジェネシスホールディングス 代表取締役社長
川竹 一氏 ソースネクスト株式会社 技術戦略室 執行役員
《モデレーター》
岡島 康憲氏 岩淵技術商事株式会社 執行役員
「Best of CES 2019」Finalist選出スタートアップに聞くグローバル動向
H3セッションでは、「IoTプロダクトの世界進出」についてお届けする。
2019年1月米国ラスベガスで開催されたCESにおいて「Best of CES 2019」のFinalistに選出された日本を代表するスタートアップ2社(トリプル・ダブリュー・ジャパン株式会社、GROOVE X株式会社)から、プロダクトのグローバル展開にあたって、日本と海外の違い、チャレンジを伺う。IoTのグローバル動向や、スタートアップ動向についても情報をまとめて得られるセッションだ。
H3セッション
・16:20〜17:20
・特別企画:Best of CES 2019 Finalist 企業による国内スタートアップのグローバル展開とIoTグローバル事例
《ゲストスピーカー》
村山 龍太郎氏 GROOVE X 株式会社 アライアンス・海外事業責任者
中西 敦氏 トリプル・ダブリュー・ジャパン株式会社 CEO
川本 雄人 SORACOM, INC. CEO, Americas
《モデレーター》
小泉 耕二氏 IoT NEWS 代表
コネクテッドデバイスのための最新通信技術
G3セッションでは、「コネクテッドデバイスのための最新通信技術」について解説する。
スマートフォンやスマートスピーカーのように「お客様と共に成長する」コネクテッドデバイスのための、eSIMやセルラー回線を使ったOTA、SIM認証を用いた初期プロビジョニングなど、SORACOMの通信を使った最新技術実装について解説する。実際にプロダクト開発に関わるエンジニア必見のセッションだ。
《スピーカー》
松下 享平 株式会社ソラコム テクノロジー・エバンジェリスト
大槻 健 株式会社ソラコム 事業開発マネージャー
セッションのほかにも、7社が登壇する「IoTスタートアップピッチ」や、国内外から30社以上のつながるプロダクトを実際に体験できる「IoT Touch&Try」も実施されるとのこと、ぜひ会場に足を運んで「つながるプロダクト」の最前線を体感してほしい。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります