米Amazonは6月5日(現地時間)、米国ラスベガスで開催した「re:MARS」で、より自然な会話ができるように開発した新機能「Alexa Conversations」を発表した。
現在のAlexaでは何かを指示する際に冒頭でその都度「アレクサ、〇〇を実行して」と話しかける必要がある。バージョンアップしたAlexaでは、ユーザーとの対話の流れから、ユーザーが目的とする場所や内容を予測し、会話を続けることができるという。
たとえば、映画鑑賞をしたい場合、映画のチケット購入はもちろんのこと、映画館までのタクシーの予約や、映画館の近くのレストランの検索などを連続した会話形式で行えるので、個別に指示しなくても済むというわけだ。
技術的に説明すると、これまでのAlexaでは、スキル開発者があらゆる会話をスクリプトし、対話モデルを構築して対話を管理。さらにバックエンドのビジネスロジックを作成し、ログを分析してテストして繰り返す必要があった。新機能Alexa Conversationsでは、この作業をAIを使って自動化することで、開発者がこれまでよりも少ない労力で、自然な会話へと導けるという。
たしかにその都度「アレクサ」というのは面倒だ。音声アシスタントとの自然な会話ができるようになれば、生活におけるあらゆることを任せられるのかもしれない。「生活の一部」と言ったら大げさに聞こえるが、そんな日がやってくるのかもしれない。
Alexa Conversationsのプレビュー版は既に公開されており、自分のAlexaスキルに自然な会話をさせたい開発者は専用ページから申し込む必要がある。
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