ベセスダ・ソフトワークスは6月9日、E3 2019で開催された「Bethesda E3 Showcase」にて、ゲームストリーミングサービス「Orion」を発表した。
Orionは、ゲームエンジン「id Tech 6」を開発した「id Software」のエンジニアたちが開発したゲームストリーミングサービス。ゲームエンジン自体に組み込むことで、フレームあたり最大20%の遅延低減や必要帯域最大40%低下などといったパフォーマンスを発揮するという。
プレーヤーは、Orionの技術によって素早い反応が求められるFPSでも遅延を感じない高速なパフォーマンスを楽しめるほか、IPS帯域の使用率を抑えて利用可能なエリアが広がることで、データセンターから遠く離れた場所に住んでいても高品質なゲームプレーが可能とのこと。
開発者は、ゲームへの実装が容易なOrionのSDK(Software Development Kit)を利用することで、最小限の労力でプレーヤーにゲームストリーミング体験を提供できるという。
ストリーミングプロバイダーは、Orionを利用することでより広範囲の顧客に低コストかつ高品質のサービスを提供可能に。データセンターへの設備投資を大幅に低下させることで、実質的にストリーミングサービスの運営コストも低減できるとしている。
同社は、自宅で「DOOM」のストリーミングを無料で体験できるOrionのパブリックトライアルを近日中に開始する予定。Orionのパブリックトライアルの申し込みは、「DOOM Slayers Club」のメンバー登録が必要となる。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります