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低遅延で帯域消費が少なく、高速なゲームストリーミングを低コストで提供

ベセスダ、ゲームストリーミングサービス「Orion」を発表

2019年06月11日 16時30分更新

 ベセスダ・ソフトワークスは6月9日、E3 2019で開催された「Bethesda E3 Showcase」にて、ゲームストリーミングサービス「Orion」を発表した。

「id Software」のエンジニアたちが開発したゲームストリーミングサービス「Orion」

 Orionは、ゲームエンジン「id Tech 6」を開発した「id Software」のエンジニアたちが開発したゲームストリーミングサービス。ゲームエンジン自体に組み込むことで、フレームあたり最大20%の遅延低減や必要帯域最大40%低下などといったパフォーマンスを発揮するという。

 プレーヤーは、Orionの技術によって素早い反応が求められるFPSでも遅延を感じない高速なパフォーマンスを楽しめるほか、IPS帯域の使用率を抑えて利用可能なエリアが広がることで、データセンターから遠く離れた場所に住んでいても高品質なゲームプレーが可能とのこと。

 開発者は、ゲームへの実装が容易なOrionのSDK(Software Development Kit)を利用することで、最小限の労力でプレーヤーにゲームストリーミング体験を提供できるという。

 ストリーミングプロバイダーは、Orionを利用することでより広範囲の顧客に低コストかつ高品質のサービスを提供可能に。データセンターへの設備投資を大幅に低下させることで、実質的にストリーミングサービスの運営コストも低減できるとしている。

 同社は、自宅で「DOOM」のストリーミングを無料で体験できるOrionのパブリックトライアルを近日中に開始する予定。Orionのパブリックトライアルの申し込みは、「DOOM Slayers Club」のメンバー登録が必要となる。

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