ごきげんよう! アスキー編集部の酒好き記者ナベコです。のんべろべろりーん!
私は飲食店に入ったら「とりあえずビール」を頼んじゃいます。一杯目のビールは最高ですよね。同じくビール党のみなさま、“氷を入れて飲むビール”って想像できますか?
ビールに氷を入れたら「ビールが薄くなってまずくなっちゃうんじゃないか?」と心配になるかと思います。そんな懸念を覆す、専用のビールが登場しました。
氷を入れて飲む専用ビール
「アイス・ドラフト」
サントリービールは“氷専用ビール”「アイス・ドラフト<生>」を飲食店向けに展開しています。氷を入れて飲む為に独自開発したビール。ドラフトで提供する樽商品として出荷しています。
今年の3月19日に飲食店への販売を開始したので、既に飲んだ人もいるでしょう。
アイス・ドラフトはどんなものか? 早々にアイス・ドラフトを販売している「大衆パラダイス 芝浦ホルモン」で開催された体験会で、味わってきました。
氷を入れないとアルコール7%
時間をかけて飲むと4%くらいに
こちらがアイス・ドラフト。氷が入ったジョッキにビールが注がれています。ビールなので上部にはちゃんと白い泡が作られていました。ビールに氷が入っていると、ハイボールのグラスに間違えてビールを注いでしまったような、タブーの心持ちがします。
アイス・ドラフトのアルコール度数は原酒で7%。ただし氷で薄まるため、30分程度かけて飲むと4%位になるとのことでした。
原材料に、柑橘のような爽やかな香りが特徴の希少ホップ「レモンドロップホップ」を使用。
さらに、通常より後の工程でホップを投入し香り立ちをよくするレイトホッピング製法で、爽やかな香りと冷たさでおいしさが持続するビールに仕上げたそうです。
価格は、大衆パラダイス 芝浦ホルモンでは生ビール490円(税抜)に対して、アイス・ドラフトは390円(税抜)でした。価格設定は店舗により異なりますが、ほとんどの店舗で生ビールより50~100円程度安くしています。
時間をかけて飲んでも
香りが持続しておいしい
ビールの麦の香りにまじって、柑橘系の爽やかな香り。飲んでみるとほのかなホップの甘さと苦み、喉ごしはキレがあって爽快に飲めました。発泡の刺激はよくあるビールより弱く感じましたが、氷を入れない状態だと通常より強炭酸で設計しているそうです。
私は、ふだんだとビールを15分くらいで飲み切ってしまいますが、この日は実験のために30分くらい時間をかけて飲んでみました。
氷が溶け出してきてから飲むと、やや風味は薄くなりましたが、それでもビールならではの香りが持続して気持ちよく飲めました。私は濃い味わいが好きなので、最初のほうに飲んだほうが好きですが、それでも時間がかかってもまずくない、というのは本当。
かつて、普通のビールに氷を入れて飲んだことがありますが(酔っぱらっていたのだと思います……)、香りが薄まることで風味が落ち、しかも、水気がビールを上滑りするような感じでまとまりがなく、飲めたものではない、そんな感想でしたが、アイス・ドラフトは氷で薄まっても悪いところがそんなに出てこず、ちゃんとおいしい!
ホッピーを飲んだことある人は、ホッピーを想像してもらえるとイメージがわくかもしれません。ホッピーは、少し時間をかけて飲んでも氷で味が大きく変わる、というのはないですよね。氷が完全に溶けきるくらいに薄くなったら、中、外を継ぎ足しで!
ホッピーに脱線してしまいましたが、ポイントはやはり「香り」のよう。香りが持続すると、おいしさも持続する。なかなかおもしろいなと。ライトに飲めるため、これまでハイボールやレモンサワーにしていたタイミングでアイス・ドラフトを頼んでみるのもよさそうだと思いました。
2杯目、3杯目にも飲んでもらえるように
ビールはぬるくなるとおいしくなくなってしまう、そんなイメージから、ビール好きでも2杯目、3杯目は他の飲み物にするという人は、少なくないそうです。
そこで、アイス・ドラフトは「30分かけてもおいしく飲めるビール」を目指して開発したとのこと。
開発を担当した、ビール商品開発研究部の若手醸造家、新村杏奈さんは、飲み会ではビールを何杯も頼むというビール好き。ただ、学生時代の友人は2杯目以降にビールを頼む人が少なかったそう。というのも新村さんは、1杯目5分、2杯目15分、3杯目15分というペースでビールを飲み切るけれど、一緒にいた友人は1杯目のビールを30分程度かけて飲み切っていた、そんな経験もアイス・ドラフトの開発に生かしたそうです。
ジョッキにもこだわりがあって、香りが感じられやすいよう飲み口にむけて広がる形状。また、ビールと氷が冷たくておいしそうに見える十八角形のレリーフ。さらに、女性でも気持ち良く持てる475gの軽量。例えば、同じくサントリーのザ・プレミアム・モルツは750gジョッキなので、かなりの差です。
「早く飲み切らなくちゃ」という
プレッシャーから解放される
氷が入って冷たさとおいしさが持続することで、生ビールはなるはやに、なるはやに飲み切ろう、そんなプレッシャーから解放されます。自分のペースで飲めるし、何より、新しい発想でとてもユニーク。
今後、酒場や横丁、ビアガーデンなどを中心に取り扱いが拡大する見込み。年内に3000店舗規模での展開が目標だそうです。サントリーグルメガイド内のお店検索サイトでも検索可能ですよ。
なお、いかにも夏向けですが、通年商品なので、夏だけではなく、秋、冬も売り出されます。サントリーとしても力の入った商品。ビール好きのみなさま、氷の入ったビールの味を試してみてはどうでしょうか。
アスキーでは楽しいグルメ情報を配信しています。新発売のグルメネタ、オトクなキャンペーン、食いしんぼ記者の食レポなどなど。コチラのページにグルメ記事がまとまっています。ぜひ見てくださいね!
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります