コスパ重視のGalaxyシリーズ、「Galaxy A30」が日本でも発売になりました。海外ではすでに回転式カメラを搭載した「Galaxy A80」など、2019年のGalaxy Aシリーズは9機種が発売または発表されています。この中で、Galaxy A30は6.4型の大画面にデュアルカメラ搭載と、低価格モデルながら欲張った機能を搭載しています。
日本にもこのGalaxy A30が投入されたわけですが、実はグローバル版とはスペックが多少異なっています。まずはカメラ性能がグローバル版と異なっており、ストラップホールが左下に追加されました。そして防水対応になり、おサイフケータイも搭載しています。
実は日本版のGalaxy A30のカメラ構成は、グローバル版のGalaxy A20と同一です。Galaxy A20はGalaxy A30のカメラ性能とメモリ構成を引き下げた製品で、Galaxy A30の姉妹機と言える製品です。
それでは海外で販売されているGalaxy A30、A20のケースは日本版のGalaxy A30で使えるのでしょうか? まずは3機種のサイズを比べてみます。
- Galaxy A30(海外) 74.7×158.5×7.7mm
- Galaxy A30(日本) 約75×160×8mm
- Galaxy A20(海外) 74.7×158.4×7.8mm
困ったことに日本のGalaxy A30は正確なサイズではなく、「約」と大まかな数値しか発表されていません。とはいえベースモデルは海外版と同じでしょうから、極端にサイズが変わるとは思えません。また姉妹機のGalaxy A20は、Galaxy A30よりわずかですが高さが短く、厚みが増しています。
では実際にケースは使えるのでしょうか? 先日COMPUTEXの取材に行ったときに、台北のスマートフォンショップやサムスンストアで3種類のケースを買ってきました。
- TPU:Galaxy A20/A30兼用
- シリコン:Galaxy A30用
- フリップ型:サムスン純正Galaxy A20用
まずはTPUのA30/A20兼用版から。透明ながらやや硬めな素材ですが、日本版のGalaxy A30にうまいこと装着できます。ただしストラップホール部分に穴が開いていないので何らかの工夫をする必要があります。ちなみにこのケースは、ケースそのものにストラップホールが開いていました。Galaxy A30日本版とは逆側の右側ですが、これはこれで便利です。
裏側を見ると指紋認証センサーやカメラの位置が若干合っていないようにも見えますが、センサーやカメラが隠れることは無いのでこのまま使って問題はなさそうです。
次に若干やわらかいシリコン素材のGalaxy A30用をはめてみました。これも問題なく装着できます。日本版のGalaxy A30は防水などにより本体厚みが増していると思ったのですが、多少サイズが違ってもケース側でそれを吸収できる差のようです。
それではサムスン純正のGalaxy A20のフリップケースはどうでしょう? さすが純正品だけあって質感もよく、Galaxy A30がかっこよく見えそうです。A20とA30の高さの差は0.1ミリですから、入りそうな気がします。
ところが日本版Galaxy A30をはめようとしても、長さが足りずに装着することができませんでした。もしかすると日本版のGalaxy A30はわずかに本体の長さが伸びているのかもしれません。Galaxy A20用として売っている製品は、Galaxy A30用よりわずかに短くなっているのでしょう。今回は純正のGalaxy A30用ケースが見つけられなかったのですが、こうなるとぜひ買って試してみたいもの。
Galaxy A30のケースは今後アマゾンなどで海外品が大量に販売されることでしょう。購入時は必ずGalaxy A30用であることを確認するのは当然ですし、今回はGalaxy A30/A20兼用のケースも使えましたが、安全を見るなら兼用品は本当に使えるか確認したほうがいいかもしれません。そしてGalaxy A20用というケースははまらない可能性もあります。
海外でケースを買うときも、実機を持って行ってその場で試すほうがいいでしょうね。ちなみに台北のサムスンストアで「Galaxy A20のケースにGalaxy A30は入りますか?」と聞いたところ、「Galaxy A20用として販売しているので、公式には他の機種の対応はお答えできません」という模範解答が返ってきました。海外でケースを買うときは、店員さんを困らせないようにしましょう(笑)。
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