A&ultima SP2000、SP1000専用アンプや新イヤホンも
出力・スペック・価格、すべてが驚き、Astell&Kern新フラッグシップ「SP2000」
アユートは6月5日、5月に海外で発表された、Astell&Kernブランドの新製品3機種を国内発表した。圧倒的なパフォーマンスを持つハイレゾプレーヤー「A&ultima SP2000」は、2017年6月のSP1000以来、約2年ぶりに刷新されたフラッグシップ機だ。
A&ultima SP2000
Astell&Kernブランドの新フラッグシップ機。DACチップは世界初採用の「AK4499EQ」をデュアル搭載。PCMが最大768kHz/32bit、DSDが最大22.4MHz/1bitまでネイティブ再生可能となった。
SP1000のAK4497EQに引き続いたAKM製チップだが、AK4499EQは電流出力方式を新たに採用し、かつ1チップあたり4chの出力を持つ。そこで、アナログアンプ部やオペアンプを新設計、加えて、アンバランス・バランスそれぞれの接続時の切り替えなく、それぞれ独立に接続する構成にした。ひずみやS/N比を改善する効果が得られるという。
内蔵アンプも高出力化し、バランス駆動時で6Vrms、アンバランス駆動時で3Vrmsと従来より60%以上高いスペックとなった。バランス駆動時の出力は1.5倍。S/N比は3dB改善の125dB、ひずみ率(THD+N)は半分の0.0008%になった。
Wi-Fiは2.4GHzに加え、5GHzに新対応。内蔵メモリーも512GBと大容量で、microSDカードスロットを併用することで最大1TBのストレージ容量が確保できる。
本体サイズは幅76.3×奥行き15.7×高さ132mm。SP1000同様、ステンレス(約410.8g、7月発売予定)と銅(約432.4g、8月発売予定)の2種類が選べる。価格はオープンプライスで、アユートの直販サイト「アキハバラ e市場」での価格は47万9980円。
SP1000 AMP
SP1000専用のヘッドホンアンプで、SP1000底部のPOGOプラグとアナログ接続する。バランス接続時には最大10Vrms、アンバランス接続時でも最大6.2Vrmsと非常に高出力となる(ハイゲイン時)。ゲイン調整は2段階でローゲイン時はそれぞれ6.2Vrms/2.9Vrms、予期せぬ大音量を防ぐため、切り替え時には音量が自動で下がる。
また、3700mAhのバッテリーを内蔵しており、最大連続9時間(ローゲイン/アンバランス出力時)の利用が可能とのこと。
専用オプションということで、一体感のあるデザインも魅力だ。本体素材はアルミとステンレスで、色はStainless Steel、Copper、Onyx Blacの3色が選べ、発売は7月。価格はオープンプライスで、アユートの直販サイト「アキハバラ e市場」での価格は10万9980円。
なお、底面にUSB Type-C端子を装備し、データ転送が可能だが、SP1000AMP使用時には、光デジタル出力、USB-DAC機能、USBオーディオ出力機能、ライン出力設定、CDリッピング機能などは利用できない。
SP1000接続時の本体サイズは幅75.7×奥行き26×高さ148mmで、重量は200g(SP1000を除く)。
AK T9iE
ドイツのbeyerdinamict社とのコラボイヤホンで、TESLAテクノロジーを採用した、「AK T8iE MkII」のアップデートモデルとなる。新たに搭載した新開発アコースティックベントポートによる、レスポンスに優れた低域再生、導管に汗や異物が入り込みにくい、2層構造で特別設計のアコースティックフィルターは、高域特性を最適化する役割も持つ。イヤーチップも独自形状でフィットしやすいとする。
インピーダンスは16Ωで、周波数特性は8Hz~48kHz。THD+Nは0.2%未満。
付属ケーブルは7NのOCC銅線に4Nの純銀をコーティングしたハイブリット構造。MMCX端子でリケーブルができる。標準では2.5mmのバランス駆動用プラグだが、これを3.5㎜3極端子に変換するアダプターが付属する。
この夏の発売を予定している。米国での販売価格は1199ドルだ。
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