ロケーション履歴を使いたくないなら
GPSロガーアプリを活用
Googleのロケーション履歴はちょっと強力すぎて怖いという人もいる。今は問題なくても、過去すべての移動履歴が残っているので、いつかどこかでGoogleアカウントに不正アクセスされて情報が漏洩したときに、被害規模が拡大しかねない。そのため、ロケーション履歴をオフにしている人も多い。
そんな時は、旅行時だけGPSロガーアプリを利用しよう。スマホのGPSデータを一定間隔で記録してくれるアプリだ。先日の沖縄出張で利用したのが、「myTracks」というアプリ。
アプリをインストールして記録をスタートさせれば、バックグラウンドで移動ルートを記録してくれる。設定で「閾値精度」を「非常に正確」、「時間間隔」を数秒に設定しておけば、ロケーション履歴よりも正確な移動ルートを記録できる。ただし、その分バッテリー消費も激しいので、モバイルバッテリーは常備しておきたい。
無料アプリだが、このままだとGoogleマップに読み込めない。Googleフォーマットで出力するには、360円の有料版にアップグレードする必要がある。
有料版で、KMLファイルを出力し、Googleマップのマイマップに読み込めば、正確な移動ルートを登録できるようになる。あとは、前述の方法で撮影した写真を追加すればいい。本アプリは、複数日程に渡る旅行でも、まとめてログが取れるのが便利。アプリによっては、GPSが途切れたり日を跨いだりするとログが分割されるので、面倒なのだ。
アプリ名:myTracks - The GPS-Logger
作者:Dirk Stichling
料金:無料(App内課金あり)
ダウンロード:こちら(iOS版)
旅行の写真は、地図と一緒に鑑賞するのはとても楽しいので、ぜひ一度試していただきたい。ロケーション履歴が稼働していれば、数年前の写真でもいい。逆に、記憶が薄れている方が感動が大きいかもしれない。
筆者紹介─柳谷智宣
1972年生まれ。ネットブックからワークステーションまで、日々ありとあらゆる新製品を扱っているITライター。パソコンやIT関連の媒体で、特集や連載、単行本を多数手がける。PC歴は四半世紀を超え、デビューはX1C(シャープ)から。メインPCは自作、スマホはiPhone+Xperia、ノートはSurface Pro3とMacbook Air。著書に「銀座のバーがウイスキーを70円で売れるワケ」(日経BP社)、「Twitter Perfect GuideBook」(ソーテック社)、「Dropbox WORKING」(翔泳社)、「仕事が3倍速くなるケータイ電話秒速スゴ技」(講談社)など。筋金入りのバーホッパーで夜ごとバーをハシゴしている。好きが高じて、「原価BAR」を共同経営。現在、五反田・赤坂見附・銀座で営業中。
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