週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Xアイコン
  • RSSフィード

Core i7、MX 150、8GBメモリー、256GB SSDで11万円台!

バランスいい構成で高コスパ、MX150でより快適動作の15.6型ノートPC

2019年06月01日 10時00分更新

「m-Book N510BD-M2S2」

 マウスコンピューターには、目的に合わせてパソコンを選べるように様々なラインナップがある。今回試用した「m-Book N510BD-M2S2」は、汎用性の高いm-BookのNシリーズのノートパソコンだ。ノートで15.6型といえば人気のサイズで、マウスコンピューターでも多くの15.6型ノートがリリースされている。

GeForce MX150搭載で11万円台

サイズはおよそ幅377×奥行257×高さ25.4mmで、重さは約2.1kg。モバイルとして使うのは厳しいが、たまにカバンに入れて持ち運ぶ程度であれば問題ない大きさだ

 デスクトップ向けの高性能なCPUを載せたハイエンド機を始め、低電力CPUを採用しモバイル用途でも利用できたり、価格重視の機種もあるが、Nシリーズはまさにスタンダード機としてのバランスのとれたマシンになっている。

 m-Book N510BD-M2S2のCPUには、4コア/8スレッドで動作する低消費電力の第8世代Core i7-8550Uを採用することで基本性能を維持し、エントリー機でもメモリーを8GB搭載。起動ドライブもSSDになっている。エントリーモデルの15.6型の場合、性能が低めのCPUで搭載メモリーも少なくしていたり、起動ドライブをHDDにするなど、コスト重視になっていることが多い。しかし、Nシリーズではラインナップの一番リーズナブルなモデルを選んでも、普段使いで性能不足を感じることはない。

 基本性能を重視しないノートでは消費電力や発熱の問題もあり、グラフィック機能はCPU内蔵を利用する場合が多いが、NシリーズではGeForce MX150が搭載されているのも重要なポイント。昨今はGTXやRTXといった高性能なGPUを搭載するノートも多く見かける。そういったマシンは、予算に余裕があったりゲームプレーなどパソコンの利用目的がはっきりしていて必要だと思える人に選んでもらうとして、とりあえず不満なく快適に利用できる性能のあるパソコンが欲しい場合や、後々ある程度のことまでは処理できたほうがいいと考える人には最適といえる。

 一通りスペックをチェックして作業をいろいろしてみたが、とりあえず選んで損のないマシンのといえる一台だ。今回は、m-Book N510BD-M2S2を使ってみて個人的に気に入った点を紹介しよう。

DVDスーパーマルチドライブ内蔵で映画鑑賞やデータのやり取りに便利

 m-Book N510BD-M2S2で一番気に入ったのは、光学ドライブが搭載されている点だ。最近はデスクトップパソコンでも光学ドライブを搭載していない機種が多くなってきているが、やはりゲームをパッケージで購入したり、データのバックアップを行なったり、受け渡しをする際などには結構便利なのは今も昔も変わらない。標準モデルではDVDスーパーマルチドライブが搭載されているので、CD及びDVDの書き込み読み込みが可能で、カスタマイズでBlu-ray Discドライブに変更することも可能になっている。

使用頻度が高いわけではないが、あると便利なのが光学ドライブ。安売りしているDVDなどを観るのにも便利なほか、データの保存にも利用できる

 m-Book N510BD-M2S2のACアダプターが小さくて軽いのも、お気に入りな点の1つだ。ACアダプターの大きさはノートの消費電力の大きさそのものと考えられるので、GPUを搭載しているm-Book N510BD-M2S2ではACアダプターが大きく重くなると思ったのだが、実物を見て小ささに驚いた。一般的な15.6型ノートと同等か、もしくは小さくて軽くなっていて一緒に持ち運んでも苦にならないサイズだ。GPUを搭載しないCPU内蔵GPUを利用する機種ならさほど気にすることではないが、別途GPUを採用するノートでこのサイズのACアダプターなのは評価したい点だ。

ケーブル込みで343gと軽く、サイズも気にならない。GPU付きノートでこのサイズのACアダプターですむのは、持ち歩けるノート型としては結構重要だと思う

インターフェースは充実
転送速度が気になる機器はUSB 3.0に接続しよう

 今回実機で作業していて気になった点もいくつか上げておこう。m-Book N510BD-M2S2は15.6型と余裕のあるサイズなので、インターフェイスは結構充実している。光学ドライブもその1つだが、様々な機器を接続できるUSB端子も4つ備わっている。しかしここで注意しておきたいのが、右側にあるType-AのUSB端子はUSB 2.0であること。USB 3.0で接続できるのは左側にあるType-AのUSB端子とType-CのUSB端子がそれぞれ1基ずつ。

USB 3.0に対応しているのは左側の2基、Type-AとType-Cがそれぞれ1基

右側にはUSB Type-Aの端子が2基あるが、どちらもUSB 2.0接続なので、転送速度が気になる機器はUSB 3.0接続のほうに差そう

右側の奥には有線LAN端子、D-sub 15ピンがある。HDMI端子とD-sub 15ピンがあるのでプロジェクター接続にも便利だ

 プリンターや外付けのキーボードやマウスといった転送速度を気にしないでいいUSB機器は右側のUSB2.0端子に接続すればいいが、外付けHDDといった転送速度が気になる機器の場合には左側のUSB3.0接続の端子につないだほうがいい。

 見た目は普通のノートだが、ディスクリートGPUを採用しているため汎用性があり、低電圧版とはいえCore i7を搭載しているので基本的な性能は高い。安いノートではメモリー量が少なかったり起動ドライブがHDDになっていることが多いため、複数のアプリを立ち上げると急に動作が遅くなったり、エクスプローラーの操作だけでももっさりした感じになりがち。しかし、m-Book N510BD-M2S2であれば、8GBメモリーとSSDを採用しているので、立ち上げるアプリの数を気にすることなく、快適な操作が行なえる。

 Core i7-8550UにGeForceMX150、メモリが8GB搭載していて起動ドライブが256GB SSDとけっしてそれぞれがハイスペックではないものの、基本は確実に抑えた構成になっていて、これで税込み11万1024円で購入できるのはかなりコストパフォーマンスが高いだろう。

 次回はベンチマークテストを行って実力をチェックしてみる。

試用機の主なスペック
機種名 m-Book N510BD-M2S2
CPU Core i7-8550U(1.8GHz)
グラフィックス GeForce MX150
メモリー 8GB
ストレージ 256GB SSD
ディスプレー 15.6型(1920×1080ドット)、ノングレア
内蔵ドライブ DVDスーパーマルチドライブ
通信規格 有線LAN(1000BASE-T)、無線LAN(IEEE 802.11a/b/g/n/ac)、Bluetooth 4.2
インターフェース USB 2.0端子×2、USB 3.0端子、USB 3.0(Type-C)端子、HDMI端子、D-sub 15ピン、有線LAN端子、ヘッドフォン出力端子、マイク入力端子、有線LAN端子、SDカードスロット
内蔵カメラ 100万画素ウェブカメラ
サイズ/重量 およそ幅377×奥行257×高さ25.4mm/約2.1kg
OS Windows 10 Home(64bit)
この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう