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PC用VRがWi-Fi経由でプレイ可能なデモをAMDが「2019 VIVE デベロッパー・デー」にて披露

いずれは5G経由でPCなしでもリッチなVRコンテンツがプレイ可能に!

 このソリューションで重要なのはレイテンシーだ。これを増やすわけにはいかない。頭の動きの情報は、PCへリアルタイムで送られ、それを元にレンダリング。生成された映像を再びVRヘッドセットへ送る。この過程において、ワイヤー接続のものと遜色ないほど、ほとんど遅延を感じないレベルに達しているという。

ゲーミングPCには及ばない一体型のヘッドセットの処理能力でも、ドライバーレベルでストリーミングプレイを可能とする

 AMDのハードウェアソリューションとVRヘッドセットさえ用意すれば、Wi-Fi接続でどこでも、同じ設定で複数のプレイヤーが遊べる。もちろん、ゲームだけでなくすべてのユースケースに注目している。またVRに閉じこもっていてはダメで、XRに向かっていかなければならないという。

 さらに、AMDは5G技術に関してもHTCと協業を開始している。2月に開催されたMWCでEdge Compute with VRの実演をしている。EdgeサーバーでレンダリングされたリッチなVRコンテンツを5Gで転送し、Hubで受け取ったものをWi-Fiでヘッドセットへ送ることで、プレイヤーは高価なPCが不要となり、Hubとヘッドセットを購入すれば良くなるとのこと。

Edgeサーバー側でレンダリングしたコンテンツは5Gを介して届けられ、ヘッドセットへ送られる

「この技術は、近い将来実現する」とDaryl氏は語り、この分野におけるリーダーになることを目指しているという。すべてが動作するわけではないが、Steamで提供されているVRコンテンツであれば、ほぼ問題なく動作するという。

 会場では、5GではないがPC側でレンダリングされたコンテンツを「VIVE Focus Plus」でプレイするデモを体験できた。実際にシューティング系のゲームをプレイしてみたが、シーンによっては多少ラグを感じたものの、ほとんど遅延を感じなかった。これがさらにEdge Compute with VR によって5G経由で楽しめるのであれば、ゲーミングPCを用意する必要がないため、VRコンテンツをプレイするハードルを下げることになるだろう。

HTC 5G Hubを介して、VRコンテンツをVIVE Focus Plusでプレイ。ラグをほぼ感じることなくシューティング系のゲームがプレイできた

AMDの出展ブースでも同様のデモを行なっていた

 日本での5Gはオリンピックイヤーに本格始動することになるが、5Gに関してはさまざまなジャンルやソリューションが注目しており、テクノロジーのブレイクスルーとなる可能性が高い。その中の1つがAMDとHTCによるVRソリューションになるのかもしれない。

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