日本電信電話(NTT)および西日本電信電話(NTT西日本)と熊本県は、ハンドボール選手の試合中の動きをVR空間で再構成し、あたかも実際の選手になったかのようにプレイの様子を間近で体験できる映像技術の実証実験を実施するという。この実証実験は、熊本県で2019年5月から12月に開催される女子ハンドボールイベントにおいて行なわれる。
本実験では、NTT(メディアインテリジェンス研究所)が研究開発している「ダイナミックフィールド3次元動きセンシング技術」により、ハンドボールコートに設置した8台のカメラから試合中の全選手の動き情報を解析。VR空間に再構成することで、コート内選手になりきった位置で、躍動感ある他の選手の動きを360度映像で体験できるというもの。
現在多く利用されているモーションキャプチャーでは、特定の環境と人物に限定されるなどの制約があるが、本技術では“広い空間の中で複数人が動き回る場面でも、各人物の3次元的な動き情報を取得することが可能”とのこと。プレスリリースでは「人物のシルエットも同時に推論する深層学習により、遮蔽により人体の一部が撮影されていない場合であっても映像から人物の骨格を推定できる」としている。
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