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5Gスマホが出そろった韓国、5G新サービスに期待がかかる

2019年05月20日 10時00分更新

文● 山根康宏 編集●ASCII編集部

すでに5Gが走り出している韓国事情

サムスン電子とLGエレクトロニクスから5Gスマホ2機種が発売された韓国

 4月3日から5Gサービスが始まった韓国。5月10日にはLGエレクトロニクスからも新製品が登場し、5Gスマートフォンの販売合戦が早くも始まっています。5Gのエリアはまだ広がってはいないものの、ハイスペックなスマートフォンを擁する2社に注目が集まり始めています。

サムスン電子は韓国各地で「Galaxy S10 5G」のキャンペーン中

 韓国では現在、3キャリアがそろって5Gサービスを始めています。3.5GHz(バンドn78)という高い周波数帯を使うために都心部では電波の入りが今ひとつという実情ながらも、各キャリアは4Gから5Gへユーザーの移行を促そうとしています。5Gの料金は4Gよりも20%程度高く、5Gの先行投資をしているキャリアにとっては、早い時期からユーザーに乗り換えてほしいわけです。

ソウル市内のキャリア店舗。5Gをアピール

 今のところ3キャリアともソウル市のほとんどの繁華街に5Gの基地局を設置しており、5Gを使える場所はかなり広くなっています。とはいえ、3.5GHzの電波をくまなくカバーするにはまだ基地局の数は足りておらず、筆者がソウルでGalaxy S10 5Gを使ってみたときも、5Gは「たまたま入ればラッキー」という状況でした。速度は100Mbpsから700Mbps。4Gよりはるかに高速ですが、エリアによっては4Gでも変わらないこともあり、まだ5Gの優位性は完全に発揮できていない印象を受けました。

Galaxy S10 5Gをもってソウルを探索。500Mbps以上をマークするも安定しない

 なお、5Gのスマートフォンは日本で「グローバルWiFi」ブランドでWi-Fiルーターレンタルを行っている株式会社ビジョンのソウルオフィスでお借りしました。今後韓国向け5Gのレンタルサービスを始めるかもしれませんから期待したいですね。

ソウルにあるグローバルWi-Fiのオフィスで5G端末を借りた

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