13日に行なわれたauの発表会で、大きな話題を呼んだのが新料金プラン。家族割引が前提だが、auの表現によると最安値で月1980円~月5980円でデータ使い放題というプランまで用意された。とはいえ、さまざまな条件が重なってのこの料金なので、あらためてその中身を確認してみよう(料金はすべて税抜)。
家族3人以上なら毎月1000円割引
「家族割プラス」は10月1日から提供
対象プランに加入している家族の人数に応じて月々の料金を割引く新たなサービスが「家族割プラス」。2人なら500円、3人以上なら1000円が毎月の利用料金から引かれる。ポイントは期間限定ではなく、永年割引ということ。auスマートバリューと組み合わせれば、割引額は1500~2000円になる。
「家族割プラス」の対象プランは、「新auピタットプラン」「auフラットプラン7プラス」「auデータMAXプラン」の3つ。加入条件は同一住所に住んでいる家族のみだが(つまり、従来のauの「家族割」やソフトバンクの「みんな家族割」とは基準が異なる)、1人で3人分(3回線)契約しても家族割プラスは適用される。
提供開始は10月1日からとちょっと先だが、「家族割プラス スタートキャンペーン」が6月1日~9月30日まで実施され、「家族割プラス」同様の割引が受けられる。対象プランに加入すれば申し込みは不要で、自動的に割引になる。
今回auが全面に出しているプランの金額は、すべてこの「家族割プラス」(3人以上で契約という条件)を適用した料金となっているので覚えておこう。
使った分だけ増える3段階制料金
「新auピタットプラン」
これまでの「auピタットプラン」がリニューアル。使用したデータ通信量に合わせて、1GBまで月2980円、4GBまで月4480円、7GBまで月5980円と自動的に料金が変わる。2年契約が前提で、提供開始は6月1日から。
さらにオプションとして通話プランの「通話定額ライト」(1回5分以内の国内通話定額)の月700円か、「通話定額」(国内通話定額)の月1700円を加わえることができる。その場合、最安値で月3680円、最高値で月7680円になる。
ここに「家族割プラス」と、対応回線利用時に割引が発生する「auスマートバリュー」を加えてみよう。「auスマートバリュー」は2段階目(4GB)以上でないと対象にならないので、月1~4GBのデータ通信を利用し、家族3人で申し込んでいる場合は「家族割プラス」でマイナス1000円、「auスマートバリュー」でマイナス500円となり、月2980円になる。なお、月4~7GBのデータ通信を使うと月4480円だ。
通話もデータもそんなに使わないからとにかく月々の支払いを安く済ませたい、という人向けのプランだ。
7GB+カウントフリープラン
「auフラットプラン7プラス」
今回発表された新プランの中でも主軸になりそうなのが、この「auフラットプラン7プラス」だ。auの調べだと、同社の平均データ使用量は1~7GB未満が全体の45%だという。すなわち、auユーザーの半数近くが月に7GBも使っていないので、他社の30GB、50GBのような大容量プランではなく、あえて7GBのプランを用意したとのこと。なお、7GBを越えると300kbpsの速度制限と以前より緩和された(2019年秋までは128kbps)。
さらに、これまで同社が導入しなかった一部のSNSのデータ通信をカウントしない「カウントフリー」を採用したことも大きな注目を集めた。+メッセージ、Twitter、Instagram、Facebookの4つの主要サービスがカウントフリーの対象になる(対応するのは今秋以降)。
提供開始は6月1日から。2年契約が前提となる。
料金は月額5480円。「auスマートバリュー」がマイナス1000円、「家族割プラス」がマイナス500~1000円なので、最安値で月3480円になる(3人の場合)。7GBまで使うなら「新auピタットプラン」での7GBよりもこちらのほうが安い。
ここにオプションの通話プランを加えることもできる。
バリバリSNSに投稿して、ちょっとしたストリーミングサービスを利用する人に最適な料金プランだろう。
なお、以下の場合はカウントフリーにならないので注意。
- 全アプリ共通
- VPN接続、プロキシ接続、外部リンク、非公式アプリ利用時、国際データローミング、Wi-Fiと3G/4Gの同時接続及び接続切り替えが発生した場合、テザリング使用時、動画・音楽の送受信
- Messengerの利用
- GIF動画の投稿、再生
5G時代を見据えての使い放題!
「auデータMAXプラン」
ドコモやソフトバンクが大容量プランを用意したが、auはなんと容量無制限のプランを打ち出してきた。
月8980円と、3キャリアの中では強気の価格だが、魅力はなんといってもデータ使い放題。これまで月末の“ギガ不足”と戦ってきた人には朗報だ。
だが、その使い放題にも条件がある。まだ明確なラインを公表していないが、動画配信やストリーミングなど、大量のデータ通信や長時間の接続を行なうと速度制限される。また、一定期間内の大量の通信でも、混雑する時間帯に速度制限される。基準がハッキリしないのはやや不安だ。
また、基本的にはデータ通信は使い放題なのだが、デザリング、データシェア、国際データローミングにおいては月20GBという制限がある。家の固定回線代わりにしようと考えている人は注意が必要だ。とはいえ、テザリングは現在無料なので容量制限い気をつければオトクに使えそうだ。
「auスマートバリュー」のマイナス1000円と「家族割プラス」のマイナス500~1000円を適用すると月6980円になり、さらに6ヵ月間のみだが自動的にマイナス1000円になる「auデータMAXプラン スタートキャンペーン」が適用されるため、申し込んでから6ヵ月間は月5980円でデータ使い放題を堪能できる。
オプションの通話定額を契約すると1万円を越えてしまううえ、使い放題といってもさまざまな条件があるが、それでもスマホで通信しまくっている人には魅力的に映るだろう。
新プランにともない終了するプランも
新プラン開始とともに、旧プランは受付終了となる。どのプラン・サービスが終了するのかは以下のとおり。ただし、旧プランは継続してそのまま利用できるので、無理に新プランに変えなくても問題ない。
6月30日で受付終了
- auピタットプラン
- auフラットプラン 30
8月31日で受付終了
- LTEプラン+LTEフラット
- カケホ+データ定額2/3/5/20/30
- スーパーカケホ+データ定額1/3/5/20/30
- スーパーカケホ(a)+データ定額5/20/30
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