MAYA SYSTEMは、海外旅行時のレンタルモバイルルーターや現地SIMに代わる通信手段として使える「クラウドSIMテクノロジー」搭載スマートフォン、「jetfon P6」を発表した。5月14日発売予定。公式オンラインストアでの価格は税抜1万6800円。同仕様で「FREETEL P6」としても販売される。
スマホは常時使いたいが
まだまだハードルが高い海外での通信
スマートフォンが広く普及し、海外旅行においてもコミュニケーション手段や翻訳/マップアプリなどの利用で欠かせない存在になっている。一方で海外での通信手段の確保は案外大変だ。
候補としては、キャリアの国際ローミング、モバイルルーターのレンタル、現地SIMなどがあるが、格安SIMでは使えなかったり、料金や入手性の問題など、それぞれにハードルがある。
同社のクラウドSIMテクノロジーでは、各国でサービスを提供している通信事業者のSIMデータをクラウド上に保存し、通信する際に最適なSIMを自動でダウンロードすることで、契約の手間を省くとともに、料金も低く抑えられる。すでに100ヵ国以上で利用が可能で、たとえば日本を含むアジア主要国(中国、香港、台湾、韓国、タイ、マレーシアなど)では、300MB/1日で380円、1GB/7日で980円、3GB/30日で1880円とレンタルルーターなどと比べて競争力を持つ。
jetfon P6/FREETEL P6は、そのクラウドSIMテクノロジーに対応した第2弾端末で、より広くクラウドSIMを試してほしいということで端末価格は1万円台に抑えられている。その分、端末の性能も以下の表のようにエントリークラスながら、ネットワーク面では世界の主要バンドのほか、DSDV(nanoSIM×2でクラウドSIM利用時はSIMスロットの1つを占有)やVoLTE(国内ではドコモとソフトバンク網をサポート)にも対応するなど、なかなか強力な仕様だ。
また、jetfon P6の早期購入特典として、先着2020台限定で30日間使える2GBのデータ通信(もしくは国内20GB)がプレゼントされる。
FREETEL公式オンラインストア限定販売のFREETEL P6については、上記のデータ通信のプレゼントはないが、代わりに500台限定で2000円引きの税抜1万4800円で販売。また、OCN モバイル ONEの音声SIMセットで税抜980円で提供することも予定している。ちなみに“P6”の製品名は、FREETEL時代に人気を誇った「Priori」シリーズの6代目という要素を盛り込んだとのこと。
また、今後の同社の狙いとして、クラウドSIMをさまざまなデバイスに入れていきたいとしており、SIMカード無しで世界各国で通信できるという利点を持つ、mini PCI Express接続のM2Mモジュールを開発。すでにいくつかのメーカーとも話し合いを進めているということだ。
「jetfon P6」「FREETEL P6」の主なスペック | |
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メーカー | MAYA SYSTEM |
ディスプレー | 5.7型IPS液晶 |
画面解像度 | 720×1440ドット |
サイズ | 74.2×152.9×8.5mm |
重量 | 約162g |
CPU | Spreadtrum SC9850K 1.3GHz(クアッドコア) |
メモリー | 2GB |
内蔵ストレージ | 16GB |
外部ストレージ | microSDXC(最大128GB) |
OS | Android 8.1 |
対応バンド | LTE:1/2/3/4/5/7/8/12/13 /17/18/19/20/26/28/34/38/39/40/41 W-CDMA:1/2/4/5/8 4バンドGSM |
DSDS | ○(DSDV) |
VolTE | ○(ドコモ、SB) |
無線LAN | IEEE802.11n(2.4GHz対応) |
カメラ画素数 | アウト:約800万画素+200万画素 /イン:約500万画素 |
バッテリー容量 | 3400mAh |
生体認証 | ○(指紋) |
カラバリ | ブラック、ホワイト、ゴールド |
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