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IFA2019のグローバル・イノベーション・パートナーは日本っ!!

日本のスタートアップを世界へアピールする絶好のチャンス到来‼ IFA GPC 2019 レポ 前編

2019年04月29日 10時00分更新

 IFAは毎秋ドイツ・ベルリンで開催される世界最大のコンシューマーエレクトロニクス展示会である。

2019年は9月6日開幕だが、それに先立ち、世界55ヵ国から300人の報道関係者を集め、スペイン・アンダルシアのプンタ・ウンブリアでプレスカンファレンスを実施した。

 IFAはテレビ展示会から始まり、民生機器の総合展示会へと成長してきたのだが、従来のAVおよびIT機器に、白物家電を導入して12年目、スタートアップも取り込んで3年目になり、世界最大の展示会へ成長した.製品展示はもちろんだが、OEMメーカーやスタートアップについても、展示だけではなく、人と人との交流に力を入れている.

IFAの歴史のお話で、アインシュタイン博士も参加しているお姿が・・

IFA NEXTの公式パートナーに日本が選ばれる
スタートアップが世界に進出するチャンス到来だっ

 今回のプレスカンファレンスでの最大の発表は、日本がIFA NEXTの公式パートナーになったことだ。これまで特定の国をとりあげることがなかっただけに、会場は驚きに包まれた。

IFAを主催しているメッセベルリンのGook氏が、パートナー国を発表し、経済産業省の西山圭太・商務情報政策局長を紹介した。

 IFA会場内で世界のスタートアップが集合するのがIFA NEXTで、2017年に新設されたイベントである。

日本は正式名称「Global Innovation Partner」として、今年はこのNEXTの中心部にエリアを設置して、日本のスタートアップを紹介するほか、プレゼンテーションの場も設定したいという。

 ちなみに出展料は経済産業省が負担する予定なので、世界にアピールしたいスタートアッパーのみなさんは、ぜひ応募してほしい。

日本のイノベーターとして、パナソニックの島田氏が登壇し、Society5.0の解説。

また、ベルリンに完成したスマートタウンも紹介した。

続いて日本発のスタートアップとして、Uniposのヨーロッパ担当佐藤氏が、仕事とは何かをキーに自社製品を解説した。

経産省西山氏のプレゼンは日本に対する固定概念の誤りを解くもので、ユーモアありの説得力のあるものだった。

日本の3人のプレゼンをリアルタイムでイラスト化したもの。

プレスカンファレンス終了後、会場前には日の丸が‼ IFAさんさすがです..

4KテレビとOLEDが成長して
2019年世界のIT家電市場は1兆ユーロを越える

 というわけで、カンファレンスの要約をお贈りしよう。調査会社GfKによると、2019年のIT家電市場の世界売り上げは、対前年比1%の成長ながら1兆520億ユーロ(約131兆円)を超える.

地域別ではヨーロッパと中国が全体の25%と同サイズで、続いて北米が20%で、3地域で全体の70%を売り上げることになる.昨年はラテンアメリカが最も成長する市場と期待されたが、2019年はアジア新興地域が成長4%でトップの予想である。

スマートフォンが世界で14憶台出荷され、4600憶ユーロの売り上げで牽引。平均価格も323ユーロ(約4万円)と横ばいである。地域ではアジアが売上高の47%と依然トップで、ヨーロッパが2%増の17%、北米が一番成長して5%増の19%となる。

テレビは全体では世界で2憶1400万台で900憶ユーロと2018年とほぼ横ばいながら、4Kテレビは台数で18%増の1憶800万台で640憶ユーロに、有機ELテレビは45%増の410万台で76億ユーロに増える。つまり、世界で出荷されるテレビの半分が4Kになり、売上高では71%を占めることとなる。

 テレビに関しては売上高、台数ともにアジアがトップで世界の約38%を占め続け、次いでヨーロッパが26%、北米が22%となる。

また、スマートスピーカーは依然人気を保ち、41%増の7500万台、46億ユーロに成長する。シェアとしては台数・金額ともに米国がとびぬけて4100万台26億ユーロを占める。

大型家電は2019年2.8%伸びて、世界で1830憶ユーロとなる。中でもスチーム機能内蔵の洗濯機が53%と急成長し、続いてフード内蔵コンロが35%、2m以上の大型冷蔵庫が22%成長する。

小型家電は全体で7.2%成長して900憶ユーロ市場になる。掃除機はロボット型が35%成長し、充電型のスティック掃除機が47%、全自動エスプレッソマシンが19%成長する。

 スマート家電の成長も続いており、大型では2018年の売上高が20%成長し150憶ユーロでシェア15%、小型は69%成長してシェア6%となっている。

IFA2019は9月6日~11日
新空港はまだだけどベルリンを目指すのだ

 ベルリンメッセのCEOであるGoke氏は、IFA2018の実績は入場者数が24万人で、うち8万人が129カ国からの海外からの参加で、報道関係者は5800人中2800人が海外メディアだった。

 出展のほうは49カ国1814社で24万平米の開場規模で、47億ユーロの取引がおこなわれ、世界一のコンシューマーエレクトロニクスショーの地位を保持している。

ゼンハイザーがIFAのGlobal Audio Partnerに。

自動車関連のShiftでは、Smartと富士通がキー・パートナーになる。

 キーノートは昨年に続きHuaweiのCEO、Richard Yu氏が、また、Qualcomm のCristiano Amon氏も登壇することが発表された。

ベルリンのブランデンブルグ「新」空港はいまだ利用できないが(2020年10月になるらしい)、今年もテーゲル空港からIFAに向かって出撃するのだっ!!

もちろん、ベルリンでミスIFAにも会おうね‼

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