2019年4月18日、NTTコミュニケーションズは「Office 365」の丸ごとバックアップと移行サポートをパッケージ化した「クラウドバックアップ」を発表した。「Microsoft 365」を全社導入し、NTTコミュニケーションズが自社のノウハウを活かし、Office 365のバックアップサービスまで手がける。エンタープライズのみならず、中小企業での利用を想定している。
メールのみならずOffice 365のアプリケーションをバックアップ
今回発表されたクラウドバックアップはOffice 365の主要サービスを米SkyKick社のツールでバックアップするサービスで、NTTコミュニケーションズが販売するOffice 365のオプションサービスとなる。対象となるデータは、メールだけではなく、Exchange Onlineのメールデータや予定表、ストレージサービスの「SharePoint Online」や「OneDrive for Business」、さらにコミュニケーションツールである「Microsoft Teams」を含む。
バックアップは申し込みを済ませば自動的に行なわれ、アカウントが追加された場合は、自動検出してバックアップされる。契約期間内は無期限・容量無制限でデータの保管が可能。データを消失した場合は、ポータルサイトからメール、ファイル、フォルダ、アカウント単位で迅速に復元できるという。
また、2020年のWindows 7やOffice 2010のサポート終了を見据えた移行・導入サポートも提供される。メールの移行要件のヒアリング、移行設計、専用移行ツール設定、、移行状況のモニタリングなどのサポートを行なうほか、移行先となるOffice 365の初期設定サポートや管理者・ユーザーのトレーニングまで包括的に提供する。
今回採用されたSkyKickはクラウドバックアップとマイグレーションサービスで、日本では4年前からパートナー経由で事業を展開している。グローバルで約2万社のパートナーを抱えており、国内でバンドルでのパートナー契約は初となる。
安価なライトプランは月額410円から
NTTコミュニケーションズはOffice 365、Windows 10、Enterprise Mobility + Securityまで含めたMicrosoft 365を全社導入し、場所にとらわれないセキュアな業務環境を実現している。今回のクラウドバックアップは、こうした自社導入でのノウハウを活かしつつ、エンタープライズのみならず、クラウド導入がなかなか進まない中小企業にも向けて展開される。導入や運用の支援、サポートメニューに関しても、Microsoft 365までを視野に入れた幅広いサービスが予定されている。
料金はバックアップ対象のアプリケーション、移行サービスやサポートの有無により、「移行サポートパック」「スタンダード」「ライト」などが用意されている。「Office 365 Business Essentials」のライセンス、クラウドバックアップ・移行サポートパック(Suite)などを含めたプランが初期金額で31万円から、月額料金960円/IDになる。「Exchange Online Business」のライセンスとバックアップを含んだプランが初期費用なしで、月額410円/IDになる。
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