手で持って食べるにはむずかしい
いちごミルクのクリームはよくできてます
どら焼きとして普通に食べようとすると、その極端な形状ゆえに、若干の問題が発生します。
まず、わかりやすいところでは、かぶりつくには大きすぎる。まあ……がんばれば、できなくもないですけれど、口の周りをよごさずに食べるのはちょっときびしいです。
クリーム部分の厚さがもたらす弊害もあります。崩れやすいのです。ぎゅっと掴むように持つと、クリームが押し出されてはみ出るような感じになり、結果、崩壊します。手がよごれてしまいますね。ちいさなお子さまなどに食べさせるときは、とくに気をつけたほうがよいのではないかと。
解決法としては、スプーンで食べる手がある。さいわいなことに、生地はやわらかいので、スプーンをつかっても食べやすいとはいえます。ただ、こうなると、なんでどら焼きを食べているんだろう、という疑問は出てくる。「ケーキでよいのではないか」という声が、頭の中で小さく響きます。
見た目の話ばかりしてきましたが、味はよいです。いちごの酸味とミルクのコクで、小さいながらも食べごたえがあります。どら焼きの生地に特筆すべき点はありませんが、クリーム部分が多いので、結果的にふわふわとした食感を楽しめるようになっています。
食べ進めると、むしろ、逆に生地が少ないような気がしてくる。遠近法を使った錯覚にも似た、なにかしらのトリックのような雰囲気さえあります。ともかく、ビジュアルとしてはちょっと変わっていますが、どら焼きとしての完成度はたしかなものです。
でも、「おかしいな」という思いは消えません。いや、自分がそう感じているだけで、この(クリーム部分が)たっぷりサイズのどら焼きって、受け入れられているのか。見つけたときから食べ終えるまで、違和感はずっと消えなかったのですが、どうでしょう。世間が、この“どら焼き”をどう受け止めているのか、ちょっと気になりました。
モーダル小嶋

1986年生まれ。担当分野は「なるべく広く」のオールドルーキー。編集部では若手ともベテランともいえない微妙な位置。
人気の記事:
「松屋『ごろごろ煮込みチキンカレー』との長いお別れ」「名門ECMついにストリーミングに! 必聴アルバム25選」「デザインも機能もさりげない ハイブリッドスマートウォッチに惚れた」
アスキーでは楽しいグルメ情報を配信しています。新発売のグルメネタ、オトクなキャンペーン、食いしんぼ記者の食レポなどなど。コチラのページにグルメ記事がまとまっています。ぜひ見てくださいね!
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります