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Plug and Play Japan Batch 2 EXPOブース展示レポート

経費キャッシュレス化法人プリペイドカードほか、新サービス続々

2019年04月10日 08時00分更新

触れたモノの動きや振動を超高感度に計測するピエゾ電線センサー

ロボセンサー技研株式会社 取締役・ハードウェア技術部長の本庄義治氏

直径0.5ミリの極細電線センサー。長さは数キロまで自由に伸ばせる。電源不要で耐水・耐油生があり、あらゆる対象物での測定が可能だ

 ソフトウェア系の展示がほとんどのなか、注目を集めていたのがロボセンサー技研の「ピエゾ電線センサー」だ。

 ピエゾ電線センサーは、ピエゾフィルム(圧電素子)を芯線に巻き付けた直径0.5ミリの極細触覚センサー。設置対象物の形状や大きさを問わず、0.1Hz~1MHzの広帯域でわずかな動きや振動の変化を感知できるのが特徴。産業ロボットの制御やメンテナンス、医療・ヘルスケア機器などへ活用できる。さらに、触れたモノの音をクリアに検出する性能もあり、骨伝導マイクなどへの応用も期待できそうだ。

好みの色から性格や行動傾向を診断

60種類のカラーモザイクから10個を選ぶだけで行動傾向がわかる

 dotinは、潜在意識から性格や行動の傾向などを分析するサービスを提供。同社は、好みの色の組み合わせから性格傾向がわかるという研究データを基に、独自の分析AIを開発。

 診断方法は、画面に表示された60種類のカラーモザイクから10個を選択するだけ。ペルソナ分析や行動履歴といった顕在意識での調査とは異なり、データ収集の時間がかからず、数秒で診断できる。本人が意識する「こう見られたい」というバイアスがかからないのがメリットだという。色の組み合わせを選ぶだけの診断にどの程度の信頼性があるのか気になるところだが、30分かかる設問型の診断テストと比較しても70%以上の一致率があるとのこと。

 米国ではすでに多くの企業で既存社員との相性診断や採用のツールとして導入されており、この春から日本でのサービスを開始する。利用料金は一人当たり5ドル程度となる予定だ。

トークの内容を見える化して社内教育を効率化

コグニティ株式会社 社長室 コミュニケーションGp 佐藤竜亮氏

 コグニティは、独自AIでコミュニケーションの質を診断する解析サービス「UpSighter」を展示。社内の上位成績者3名の商談やスピーチの録音データから、会話に含まれる要素やロジック構成を診断。従業員の診断結果と比較することで、指導に役立てられる。

 一般的な統計データではなく、社内の人材同士で比較するため、社風に合った指導ができるのが特徴。国内では省庁や上場企業などを含む約100社以上で採用されている。解析の基本料金は3人につき、35万円。

秘密分散技術でデータを無意味化する“守らないセキュリティ”

株式会社ZenmuTechマーケティング&ソリューション営業部 郡司恭子氏

 働き方改革でテレワークやPCの持ち出しが増えてくると、心配なのが情報漏洩のリスクだ。一般的な暗号化では、暗号鍵の盗難や解析によってデータが漏洩するリスクがある。ZENMUは、データを無意味化して分散管理する秘密分散ソリューションだ。

 すべての分散片が揃わなければ元に戻せない特性があり、PC内のストレージとUSBメモリーやスマホなど複数個所に分散保管しておけば、PCが攻撃されても情報漏洩が防げる。現在は、企業向けにWindows PC向けの「ZENMU for PC」を販売。また開発者向けにSDK「ZENMU Engine」の提供も行なっている。

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