パナソニックは4月5日、高速電力線通信技術「HD-PLC」を宅内機器(配線器具や家電)に搭載するための実証実験を開始した。
HD-PLCは電力線を通してデータ通信を行なう技術。政府の新技術実証制度を活用し、本実証実験を通じて宅内機器にHD-PLCを搭載した場合の影響を客観的に評価、今後の利用範囲拡大に向けた諸制度の整備に繋げるとしている。
これまで国内ではHD-PLC搭載した機器・商品は、PLC専用アダプターや通信機器が中心であり、家電機器や住宅設備機器への搭載には電気用品の技術基準解釈の改定など利用環境の整備が必要になるという。
実証実験は4月~6月に同社敷地内に建築した複数の住宅および社員宅にて実施。冷蔵庫や洗濯機、電子レンジ、エアコンなどの家電機器のほか、テーブルタップ、照明機器など配線器具にHD-PLCを搭載し、既存のPLC機器と合わせてセキュリティーを確保した上でのネットワーク接続性の評価、動作時における家電機器への影響を検証する。
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