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大画面で軽い SIMフリー版「AQUOS zero SH-M10」速攻レビュー

2019年04月03日 10時30分更新

待望のSIMフリー版が4月9日から順次発売
大画面超軽量スマホ「AQUOS zero SH-M10」レビュー

 シャープが4月9日から順次発売を開始する、国内自社生産の有機ELディスプレーを搭載する薄型軽量SIMフリースマホ「AQUOS zero SH-M10」。6.2型のWQHD+解像度ディスプレーと3000mAh超えのバッテリーを搭載しながら、わずか約146gという軽さが魅力。

国内自社生産の有機ELディスプレーは上部にノッチが設けられている

USB Type-Cを採用し、USD PD充電が行える

 AQUOS zeroを手に取ると、6.2型ディスプレーの端末とは思えない軽さと手に持った際の収まり感のよさに驚く。有機ELディスプレーは平面ではなく、両側面に向けてゆるやかにパネル全体がカーブする独自形状で、側面や底部は指がかかりやすいように複雑な形状を描いている。

有機ELディスプレー全体が3D形状で、底面や側面は複雑な形状を描く

右側面に電源ボタンとボリュームボタンを配置

上面にSIMスロットを配置する。microSDスロットはなく、nanoSIMスロットはシングルだ

 本体背面の素材は、強度が鋼鉄の8倍という帝人のアラミド繊維「テクノーラ」。熱伝導性が低い繊維で背面が覆われているため、動画鑑賞中にも手に熱を感じにくい。また、側面のマグネシウムフレームは排熱にも用いられるが、フレーム側面が凹んだ形状になっており、ホールド性を維持しつつ熱を感じにくいよう工夫されている。

 他のAQUOSシリーズは前面ディスプレー下部に指紋センサーを搭載するが、AQUOS zeroは背面に配置されるのも特徴のひとつ。生体認証に関しては、指紋に加えて顔認証にも対応する。

背面パネルにアラミド繊維「テクノーラ」を採用。カメラはシングル構成の約2260万画素で、防水防塵に加えておサイフケータイにも対応する。指紋センサーも背面に配置

 スマホを充電しながら動画視聴するユーザー向けに、スマホ内部に2つの電源管理ICを搭載することで充電中の発熱を抑える「パラレル充電」にも対応。熱源を分散させることで放熱効率を向上させている。

2つの電源管理ICをもつ「パラレル充電」で発熱を抑える

 上部にノッチ(切り欠き)がある有機ELディスプレーは非常に色鮮やかで、明るい場所の階調表現も自然だ。さらに、動画視聴に関してはHDR映像技術「Dolby Vision」と立体音響技術「Dolby Atmos」の両方に対応するのもポイント。

高画質エンジン「リッチカラーモバイル feat. OLED」を搭載。左のように、明るい部分の階調表現も制御される

薄型軽量ながら処理性能も非常に高い

 CPUはオクタコアのSnapdragon 845で、メモリー(RAM)6GB、ストレージ128GBというハイエンドスペック。軽さと薄さの追求のためかmicroSDカードスロットとイヤフォン端子は非搭載だが、UFSのストレージはPCMark Storageベンチスコアが7639と、かなり高速な部類に入る。

3DMark Sling Shot Extreme Unlimited OpenGL ES 3.1スコアは3992

AnTuTu 7ベンチスコアは277746

Geekbench 4スコアは2416(シングルコア)/8766(マルチコア)

Geekbench 4 COMPUTEスコアは13039

PCMark Storageスコアは7639

タッチ抜け防止の独自チューニングを施し
ゲーミングスマホとしても活用できる

 約2260万画素のリアカメラは「AQUOS R2」とは異なりシングル構成。光学式手ぶれ補正を搭載するほか、被写体に寄って撮影できるマクロ撮影にも対応。もちろん、被写体に合わせてモードが自動で切り換わる「AIオート」機能も利用できる。

 シャープはAQUOS zeroを「ゲーミングスマホ」とも位置付けており、ディスプレーはタッチ抜けが発生しないように独自のタッチチューニングが施されている。なお、イヤフォン端子がないと気になるのは、いわゆる「音ゲー」でのBluetoothイヤフォンの音の遅延。ただし、3.5mmイヤフォン変換アダプターが同梱されるため、ふだんはBluetoothのワイヤレスイヤフォンを利用し、ゲームをプレイする際はアダプター経由で有線イヤフォンを使うとよさそうだ。

ディスプレーはタッチ抜けが発生しないよう、独自のタッチチューニングが施される

音ゲーをプレイする際には、同梱の3.5mmイヤフォン変換アダプター経由で有線イヤフォンを接続できる

 国内メーカースマホらしく、おサイフケータイや防水防塵にも対応しており、大型ディスプレーを搭載しながら片手でラクラク持てる重量のAQUOS zero。市場想定価格は10万円弱とやや高めに感じるが、このディスプレーサイズで約146gという軽さは唯一無二。持ち歩きやすい重量と画面サイズには妥協したくないユーザーにオススメだ。

シャープ「AQUOS zero SH-M10」の主なスペック
メーカー シャープ
ディスプレー 6.2型有機EL(18:9)
画面解像度 1440×2992
サイズ 約73×154×8.8mm
重量 約146g
CPU Snapdragon 845 2.6GHz+1.7GHz
(オクタコア)
※Performance core最大周波数
(シングルコア):2.8GHz
※Efficienty core最大周波数
(シングルコア):1.77GHz
内蔵メモリー 6GB
内蔵ストレージ 128GB
外部ストレージ
OS Android 9
無線LAN IEEE802.11a/b/g/n/ac
Bluetooth 5.0
対応バンド
(SH-M10)
LTE:バンド1/2/3/4/8/11/12/
17/19/26/28/41/42
3G:バンド1/2/4/8/19
4バンドGSM
カメラ画素数 リア:約2260万画素
/イン:約800万画素
防水/防塵 IPX5,8/IP6X
FeliCa
バッテリー容量 3130mAh
生体認証 ○(指紋、顔)
USB Type-C(USB-PD充電対応)
カラバリ アドバンスドブラック
発売日 4月9日より順次
市場想定価格 10万円弱

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