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JAPAN INNOVATION DAY 2019レポート

ビジネスの裏側まで聞ける「JID 2019」 技術とアイディアの宝庫だった!

2019年03月28日 16時00分更新

一般消費者向けサービスの出展も目立つ

 一方で、エーテンラボのアプリ「みんチャレ」など、一般消費者向けにすでに提供していて、人気を集めていたり、話題となりつつあったりするサービスを紹介したブースも目立った。

 みんチャレは「三日坊主防止アプリ」として、新しい習慣を始めたい人同士で5人のチームを組み、チャットで励まし合いながら、習慣化を目指すという仕組みを作るアプリ。

 アプリを開くと、ダイエットやフィットネス、学習、読書など、カテゴリーごとに無数のチームが存在し、ユーザーは既存のチームに参加したり、自分でチームを作り、同じ目標を持ってチャレンジする仲間を募ったりできる。

 マネタイズはどうなっているのかと尋ねてみると、参加できるチーム数が増えたり、プレミアム会員しか参加できないチームに参加できたりと、より多くの機能が楽しめる月額500円の「プレミアム」プランを用意しているのだという。しかし、これは個人向けに限った話。企業による「公式チャレンジ」というカテゴリーを用意し、「企業のサービスを継続してうまく使いたい」というユーザーの希望と、「ユーザーが自社のサービスをどう感じているかを知って、改善を続けたい」という企業のニーズの双方にアプローチすることで、企業からも収益を得られる体制になっている。

 サービスを利用しているだけではなかなか見えてこない、「お金」や「情報」の動きも、担当スタッフからマンツーマンで詳しく聞かせてもらえるのが、このイベントのもうひとつの魅力でもある。

アフラックブースの様子

 近い例としては、「アフラックの健康応援医療保険」というサービスもあげられる。加入時、申し込みサイトから健康年齢を試算して、将来的にキャッシュバックが受けられそうかどうか=実年齢より健康でいられるかどうかを予測した上で、加入を検討できるという仕組みを導入した保険だが、バックグラウンドでは、レセプト分析を主業務とするJMDCのデータベースが使用されている。

 いわばビッグデータを保険に活かし、消費者にはわかりやすい経済的なメリットを、アフラックにとっては、加入を促進できるというメリットを生んでいる例だ。ただ申し込んだだけでは、「こんなのがあるんだね」で終わってしまう話かもしれないが、担当者から詳しく話をきくことで、どの技術がどう使われているか、それによって従来のサービスからどのような変化があったのか。こうしたことが深く理解できる。

 今回参加できなかった人も、次回、興味のある企業が出店している際には、必ず会場を訪れてほしい。思いも寄らない逸話や、ビジネスのアイディアが得られるかもしれない。

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