PDNは3月27日、新製品発表会を開催。カナダのスピーカーブランドParadigm(パラダイム)の「Persona」シリーズの国内販売を4月に開始すると発表した。合わせて、米国のMartin Logan(マーティン・ローガン)製品の代理店契約も結び、「Masterpiece」シリーズ、「ElectroMotion」シリーズ、「Motion」シリーズの各製品を国内販売する。
ベリリウムならではの冴えたサウンド
パラダイム製品は、スピーカーユニットの振動板に、純度99.9%のベリリウムを使っているのが特徴だ。さらに中域と高域のユニットには、Perforated Phase-Aligning(PPA)という音響レンズを設け、正確に位相を管理。色付けがなく透明感がある再現としている。
国内販売されるスピーカーは6モデル、サブウーファーが1モデル。最上位のPersona 9Hはウーファー用D級アンプを内蔵したハイブリッドタイプ。Persona 7F/5F/3Fが3ウェイバスレフのフロアスタンディング型、Persona Bが2ウェイバスレフのブックシェルフ型、Persona Cがセンタースピーカーとなる。価格と構成は下表のとおりだ。
構成 | |||
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型番 | 形状 | 価格(税抜) | 構成 |
9H | フロア型(ウーファー用アンプ内蔵) | 340万円(1台) | 3.5ウェイ6ドライバー |
7F | フロア型 | 240万円(1台) | 3ウェイ4ドライバー |
5F | フロア型 | 160万円(1台) | 3ウェイ5ドライバ― |
3F | フロア型 | 90万円(1台) | 3ウェイ4ドライバー |
B | ブックシェルフ型 | 75万円(1台) | 2ウェイ2ドライバー |
C | センター | 150万円 | 3ウェイ6ドライバー |
SUB | サブウーファー | 140万円 | 6ドライバー |
ベリリウムは軽量で、高剛性であるのが特徴。高域を担当するツィーターでは、アルミやチタンなどもよく用いられるが、付帯音や鳴きが少ない。ただし加工が難しいため、一部の高級スピーカーのみで用いられている。また、一般的には振動板の直径が小さくて済む、ツィーターの素材とされることが多いが、Personaシリーズでは直径25㎜のツィーターだけでなく、直径178mmのミッドレンジユニットもベリリウム振動板となっている。コートなどではなく、ベリリウムの板をプレス加工して製造しているそうだ。
フロアスタンディングモデルが用いるウーファーについては、ART(Active Ridge Technology)エッジ採用で、ロングストローク(振幅が大きい)のX-PALウーファーとなっている。直径は9Hと7Fが215mm。5Fと3Fが178mm。振動板の周辺部に「射出成型の熱可塑性エラストマー素材」を用いており、より大きな動きができる点が特徴。一組を背中合わせに取り付けた取り付け方法も独特だ。
なお、センターのPersona CはX-PALウーファーを合計4つ搭載する。
キャビネットは、内部で定在波などの干渉を防ぐため、上部から見ると楕円系の一部を切り取ったような形状としている。オーダーメイドで5色の標準色に加え、18色のプレミアムカラーを選ぶことができるデザイン性も注目。
Persona 9H内蔵のアンプは、片側1400W(700W×2)と高出力で、専用マイクで測定し、部屋の環境に合った低域のイコライジングができるARCテクノロジーにも対応する。
平面駆動型ならではの歪みが少ないサウンド
マーティン・ローガン製品では、超ド級スピーカーの「Neolith」(ネオリス)を筆頭に、ひずみのない中域・高域の再現が魅力の静電型ユニットと、低域の支えを出すウーファーを組み合わせた、4モデルを国内投入する。静電型スピーカーが特徴のブランドだが、さらにハイルドライバーを採用した「Motion」シリーズの2製品も用意している。
構成と価格 | ||
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製品名 | 構成 | 価格(税抜) |
Neolith | 静電型+密閉/バスレフウーファー | 1000万円(1台) |
Renaissance ESL 15A | 静電型+密閉型アクティブウーファー | 250万円(1台) |
Classic ESL 9 | 静電型+密閉型ウーファー | 65万円(1台) |
ElectroMotion ESL X | 静電型+バスレフウーファー | 40万円(1台) |
Motion 60XT | 3ウェイ4ドライバー(バスレフ型) | 30万円(1台) |
Motion 35XT | 2ウェイ2ドライバー(バスレフ型) | 15万円(1台) |
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