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JAPAN INNOVATION DAY 2019レポート

平日22時まで、心配な症状をLINEや電話で小児科医に相談できるサービス

2019年03月22日 20時50分更新

小児科オンラインは、企業や自治体にぜひ注目してほしいサービス

 角川アスキー総合研究所は3月22日、赤坂インターシティコンファレンスで、オールジャンルのXTech展示カンファレンス「JAPAN INNOVATION DAY 2019」を開催した。

 「JAPAN INNOVATION DAY 2019」は、これまでASCIIが開催してきた、ハードウェアとIoTプロダクト関連事業者の展示交流・ビジネスセミナーイベント「IoT&H/W BIZ DAY」のジャンルと規模を拡大したイベント。

 対象分野はIoT・ハードウェア、AIのみならず、フィンテックやヘルステック、スポーツテック、働き方に関連するビジネスSaaSなど、これまでより広い業界をカバー。

心配な症状をLINEや電話で小児科医に相談できるサービス

 本稿ではKids Publicのブースをレポート。

 同社では2016年5月から「小児科オンライン」というサービスを提供している。

 小児科の分野では、医療施設へすぐに行った方がいいのか、自宅で療養するだけで問題ないのかなど、判断がつきにくい症状も多いという。こういった場合や、日常で疑問に思うことを、LINEや電話で専門医にすぐ相談できるというサービスだ。

 利用者は、小児科オンラインから、希望の日付と時刻、氏名や相談内容を入力する。予約した時刻に指定された連絡先に連絡すれば、専門医に直接相談ができる。

 テキストの方が相談しやすい内容ならLINE、症状を見せながら相談したい場合はテレビ電話、自宅の様子を見せたくない場合は音声通話など、ユーザーの希望に応じて相談方法を選べるのも魅力。

 現在は富士通や東急不動産、三井住友海上といった企業の福利厚生、自治体のサービスの一環として提供しており、限られたユーザーのみが利用できるとのことだが、お子さんを抱える家庭にとっては、大変魅力的なサービスではないだろうか。

 同社によれば、小児科医が1人もいない自治体も存在しているのだという。そういった自治体が専門医を誘致したり、病院を設立しようと思えば、莫大なコストがかかってしまう。本サービスを利用することで、日常的に利用するクリニックに近い役割を創出できることになる。担当者は「(専門医がいない状況を)補填できるわけではありませんが、少しでもその自治体に暮らす人たちの生活が便利になれば」と話した。

 なお同社では、2018年11月から「産婦人科オンライン」というサービスも提供している。医師不足に悩む自治体の方や、魅力的な福利厚生のアイディアを探している企業の責任者には、ぜひチェックしてほしいサービスだ。

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