ソフトバンクと福岡ソフトバンクホークスは3月20日、VR空間での試合観戦に関する実証実験に成功したと発表。第5世代移動通信システム(5G)を活用し、多視点切り替え可能な3Dパノラマ映像を使ったもの。
高画質VRカメラを「福岡 ヤフオク!ドーム」のホームベース後方フェンス内などに設置し、試合の模様を撮影。本映像を3.7GHz帯および28GHz帯で構築する5Gネットワークを通して、ヘッドマウントディスプレーに伝送する。ヘッドマウントディスプレーで高画質な3Dパノラマ映像として鑑賞可能で、複数あるカメラの視点を自由に切り替えられるという。
「スーパーボックス」の内装や備品などのリアルな質感をVR空間で再現できるアプリケーションも開発。観戦者はヘッドマウントディスプレーを装着すると、アバターとしてVR空間に出現できる。観戦者同士はリアルタイムで会話可能で、顔の向きや口の動きを再現できる。本アプリケーションは、アバターを利用したVRコミュニケーションサービスの技術の一部を使用している。ソフトバンクが「第3回 SoftBank Innovation Program」で選考した「AR(拡張現実)/VR(仮想現実)」をテーマにする案件で開発しているもの。
本実証実験では、スポーツ観戦などコンテンツ体験の新たな可能性が確認できたという。両社は5Gの時代を見据えて、映像の高画質化、VR空間でのショッピングや広告表示のリッチコンテンツ化など、新たなスポーツ観戦ができるサービス提供に向け、今後も取り組んでいくとのこと。
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