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暗いトンネルに複合現実で情報表示

三井住友建設、HoloLens活用のシステム開発

2019年03月19日 14時15分更新

「MOLE-FMR(モール - Field Mixed Reality)」

 三井住友建設は3月5日、導水路トンネル調査・点検システム「MOLE-FMR」を開発した。

 マイクロソフトのMRデバイス「HoloLens」を使用しており、静岡県富士宮市内の導水路トンネル調査・点検にて適用。「補修履歴情報等の見える化で効率化・合理化を図り、作業時間の半減を実現」しているとのこと。

 導水路トンネルの調査および点検は、目視による変化や不具合のチェック、その規模・寸法の測定、および記録作業がメインとなる。したがって、過去に蓄積された調査結果や補修記録との比較が必要に。照明設備がない暗渠や狭いトンネル内では、ひび割れや漏水箇所の特定、損傷個所とコンクリート表面の模様判別などに時間がかかり、こうした作業の効率化・合理化が課題となっていた。

導水路は照明のない暗渠であることに加えて藻などの繁茂により表面が目視しにくい 

 MOLE-FMRは、同社のトンネル補修工事データベース「ジェネシスLTR」に管理されている調査記録や点検記録、施工・補修履歴情報を3Dモデルに自動変換し生成。HoloLensを活用して現実空間に補修履歴や記録を3D画像表示させ、リアルタイムに現状と比較できるという。

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