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ネットワーク中立性の議論の中で、ソフトバンクの「ギガ使い放題」が9月まで延長

2019年03月06日 17時00分更新

ソフトバンクの「ウルトラギガモンスター+」加入者は
9月一杯はすべての通信が“ギガ使い放題”になる

 ソフトバンクは、昨秋に開始した月50GBのデータ通信が利用できる料金プラン「ウルトラギガモンスター+」の加入者を対象に、すべてのデータ通信が通信量のカウント外となる「ギガ使い放題キャンペーン」の期間を変更する。従来は4月7日までとされていたが、これが9月30日までに延長された。

 「ウルトラギガモンスター+」(税抜月5980円、基本プランが別途必要)は、YouTube、AbemaTV、TVer、GYAO、HULU、LINE、Instagram、Facebook(その後にTwitter、TikTokが追加)といった人気動画サービス、SNSを対象に通信量がカウントされない、いわゆる“カウントフリー”を売りにしているが、4月7日まではキャンペーンとして、これらのサービス以外のデータ通信も同様にカウントされずに使えるとしていた。この状態が今年9月まで続くこととなる。

ネットワーク中立性での議論の対象になる
特定サービス対象のカウントフリーが先送りされた形

 通信・携帯キャリアによるカウントフリーについては、利用するユーザーやサービスなどに関係なく、インターネット上のデータを平等に扱うべきとする「ネットワーク中立性」の観点から、議論が生じている(カウントフリーの対象になるサービスが競争上有利になる、逆に独占的な地位を占めるコンテンツ事業者がライバルが対象になるのを妨害する、などの可能性が考えられる)。

 総務省でも昨年10月から研究会を開催。2月に配布された「中間報告書(案)」では、カウントフリー(総務省の資料では「ゼロレーティング」と表現)について、必ずしも否定的に扱わない一方で、通信事業者とコンテンツ事業者間の不公正な行為の排除や透明性の確保、ユーザーへの情報提供などが論点として取り上げられている。こうした議論が進行している中で、ソフトバンクは予定どおりに4月7日にキャンペーンを終了し、特定サービスのみを対象としたカウントフリーを始めるかに注目が集まっていた。

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