従来製品よりも薄型化!
さて、そんなBarraCudaの4TBモデルだが、通常の3.5インチHDDと比べて薄い仕様になっている。通常だと26.11mmあるところ、20.2mmと約6mm薄くなっている。これはプラッターの記録密度が高まったため、枚数が少なくて済むため、そのぶん薄型化を実現しているのだ。
ドライブベイに複数の従来サイズのHDDをセットすると、HDD間の隙間がほとんどない状態になる。そうなると、通気性が悪くなり温度上昇し冷却しにくくなる。薄型化によって隙間ができることで、通気性がよくなり冷却効果が望めるだろう。
パフォーマンス面は「CrystalDiskMark 6.0.2」で計測したところ、シーケンシャル・リードで毎秒192.1MBを記録。シーケンシャル・ライトは毎秒176.8MBとHDDとしては上々の数値だ。
Optaneメモリーと併用して7倍も高速化!
最近のPCは、システムドライブにはHDDよりも高速なSSDを使うことが多い。SSDはHDDよりも速度が速いため、OSの起動やアプリの起動速度の向上が見込める。しかし、SSDはGBあたりの単価は高く、HDDと異なり書き込み回数も制限がある為、SSDはHDDの置き換えには、まだ程遠い。
システムドライブはSSD、データ保存用にHDDと用途に合わせて使っている場合はともかく、ストレージはひとつで済ませたいと考えている人もいるだろう。そこで、マザーボード上の記憶素子にIntelとMicronが共同開発した「3D Xpoint」を使用したキャッシュメモリー「Optaneメモリー」を前段のキャッシュとして使い、どれぐらい速度が高速化するのか試してみた。
実際に導入してベンチマークテストを行なったところ、シーケンシャル・リード時に毎秒1407.7MBを記録した。特に起動ドライブとして利用すると効果が高いだろう。
ここ数年、500GBや1TB、2TBのHDDを使い続け数年HDDを交換していなかったり、すでに容量がひっ迫している状況なら、すぐにでも「BarraCuda」の4TBを導入するべき。乗り換えても古いHDDを保管しておけば、バックアップにもなるから一石二鳥だ。『Optaneメモリー』を併用してのハイブリッド・ストレージ構築に是非とも挑戦してほしい。
(提供:日本シーゲイト)
週刊アスキーの最新情報を購読しよう