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スカルキャンディー初の完全ワイヤレス「PUSH」は、激しく体を動かしても外れない絶妙な装着感

2019年02月20日 14時50分更新

 大人気の完全ワイヤレスイヤホン。ケーブルフリーの利便性に加え、デザイン面でも注目が集まっている。各社が次々に製品を投入する中、スカルキャンディー初の製品「Push」が3月15日に登場する。

 ファッション性やサウンドの良さに加え、手ごろな価格設定で、北米を中心に高い支持を集めているスカルキャンディー。その一端は、Pushでも感じ取れる。“サイコトロピカル・ティール”(青みがかったメタリックグリーン)の個性的なカラーや、約1万4000円と抑え気味の価格設定にした点などだ。本体は生活防水対応。表面には粒子をナノレベルに小さくし、はがれにくく効果が続く、コート剤を使っている。

ノズルの傾きや位置などは細かく調整している。

 キャッチフレーズは「境界線のないサウンド」だ。これに“パワフルなフルワイヤレス”という言葉を添える。直径9.2mmのドライバーはメリハリの利いた低音と抜けのいいボーカルでスカルキャンディーらしいサウンドを提供する。ターゲットは、個性を重視し、まわりとつながってはいるが縛られたくない人とのことで、何となく、完全ワイヤレスの製品特性との共通点を感じる。

スカルキャンディーのアンバサダーのひとり、蘭さんも装着しやすいとコメントしていた。

 楕円形で平たい本体は、完全ワイヤレスの課題である“切れやすさ”に配慮したもの。頭部からなるべく離した位置にアンテナを置き、左側(マスター)から右側(スレーブ)へ、イヤホン同士が頭部を回り込んで通信する際の接続性を確保している。2.4GHz帯の無線を使用するBluetoothは、水分の多い人間の体と干渉しやすい(電波を遮る)ので、筐体のなるべく上部かつ外側に配置している。回路から自社設計できるノウハウを生かした。

円盤を2段重ねにしたようにも見える本体形状が特徴的(内側は柔らかいフィン)。装着性とアンテナ感度の両立を目指している。

 一方、本体の内側には耳にしっかりフィットさせるためのイヤーフィンを用意する。ハウジングの前寄りの位置に置き、角度を付けたノズルの形状も、過去のイヤホン開発で得たノウハウを投入したものとのこと。

フリースタイルフットボーラーの徳田耕太郎さんが、Pushを装着しながらリフティングの妙技を披露。激しく動いてバック宙までしても外れない。

 大きめのボタンや、ケースから出すだけで左右のイヤホンのペアリングが完了するシンプルな操作性なども特徴となる。本体の面積はやや大きめだが、これは薄型のボタン電池を収納するため。本体のみで最大6時間の再生が可能だ。付属ケースに入ればさらに6時間分の充電ができる。

メタリックな色あいは、市場の完全ワイヤレスイヤホンの中でも個性的。

 Fearless Use Promiseという独自の補償制度も用意している。これはイヤホンの片側だけが紛失したり破損した場合は50%の価格、片側のイヤホンのみ残りあとはなくなった場合でも70%の価格で新品交換ができるもの。保証期間内に有効だ。

 本体重量はケースと合わせて54.2g。イヤホン単体では8gとなる。SoCにはAiroha製のチップを採用。対応コーデックはBluetooth標準のSBCのみとなる。本体にはマイクを内蔵。通話やSiriなど音声アシスタントの呼び出しにも利用できる。機能面ではシンプルな機種と言えるだろう。

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