Oculusは、コンテンツ開発者向けの音響プラグインのアップデートを実施し、「Oculus Audio SDK1.34」をリリースした。ゲーム空間内の空間や、材質にあわせた音響効果がリアルタイムに生成可能になった。開発者の利便性向上はもちろん、プレイヤーのVR体験の向上にもつながると期待される。
SDKはセラミックのタイルやカーペットなど、音の反響の種類にあわせて複数の材質を用意した。材質をゲーム内それぞれのオブジェクトとタグ付けし、音響空間を作成できる。
以前から同様の音響効果を実現するものとして、Valve社が開発者向けプラグイン「Steam Audio Plugin」を公開していた。しかし、あらかじめ各状況で音響を事前にシミュレーションして用意するベイク処理の必要があった。Oculus Audio SDK1.34はベイク処理をせずに、開発時の試行錯誤なども手軽に実施できる。この音響効果はOculus Goなどのモバイル向けのVRでも問題なく動作する。
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