さらに高速化した「Movidius Myriad X」を採用だ!!
エッジの"神デバイス"となるか - ディープラーニング"推論"で普及を狙う「AI CORE Xスターターキット」
ツクモパソコン本店IIで「いまさら聞けない!? AIとは」イベント開催
2019年2月1日および2日に、V-net AAEONと岡谷エレクトロニクスが、秋葉原・ツクモパソコン本店IIで「いまさら聞けない!? AIとは」イベントを開催した。その内容は、ディープラーニング(深層学習)の基礎知識から学習・推論のポイント、IoTの“目”にあたる「コンピュータービジョン」、映像関連のディープラーニング推論特化のVPU(ビジョン プロセッサー ユニット)「Intel Movidius Myriad X」を搭載したアクセラレーター「AAEON UP AI CORE X」や推論用最新ツールキット「OpenVINO」(オープンビーノ。Open Visual Inference & Neural network Optimization)の紹介と多岐にわたるもの。イベントの目玉は、V-net AAEONの最新製品「RealSence Camera付きAI CORE Xスターターキット」(DP-UP2AIX)の解説だ。
一般にディープラーニングでは、“学習”と“推論”というふたつの計算量が多い処理が必要になる。そのため現在では、ひとつの環境で学習・推論両方に対応するのではなく、それぞれに特化した環境が実現され始めている。例えば学習であれば速度向上、「推論」は低消費電力化・小型化といった具合だ。
学習において精度を上げるためには、ある程度の学習量を要し、膨大な計算量と時間が必要だ。ニューラルネットワークでは並列計算や行列計算が主体になることから、これらを高速に計算できるGPUを搭載したサーバー・クラウドなどが学習に利用されることが多い。
そして推論では、実際の製品に学習を終えた調整済みのニューラルネットワークを実装することになる。ただし学習に比べ制約が多く、とりわけIoT製品は物理的なサイズや低消費電力、低発熱という性能を備えつつ、実用的な推論の速度を得る必要がある。ユーザーの周辺(エッジ)に配置して、大量の“生”データをクラウド側に送ることなく低遅延応答・自律的な処理を実現するエッジコンピューティングが同時に意識されている点もポイントだ。
これらディープラーニング“推論”に対応できるサイズ・低消費電力、さらにはエッジの“目”として有効な性能を備えたプロダクトやソフトウェアを1セットにした製品が、RealSence Camera付きAI CORE Xスターターキット(DP-UP2AIX)といえるのだ。
「RealSence Camera付きAI CORE Xスターターキット」とは?
V-net AAEONと岡谷エレクトロニクスによるRealSence Camera付きAI CORE Xスターターキット(DP-UP2AIX)とは、同社の小型コンピューターボード「UP2」(UP Squared)、ディープラーニング“推論”用アクセラレーター「AI CORE X」、さらにIntelのデプスカメラ「Intel RealSense Depth Camera D435」をワンセットにしたものだ(販売は岡谷エレクトロニクス)。
しかも、OSとしてUbuntu 16.04とOpenVINOがインストール済みとなっている。ディスプレー、マウスやキーボードを接続して電源を入れるだけで、環境構築に四苦八苦することなくディープラーニング“推論”についてアレコレ試せるようになっているのだ。PCでディープラーニングを学んでみようとした方なら経験があるはずだが、ディープラーニング関連の環境構築はなかなか面倒で、各種ツール類の細々としたバージョンの違いに気を使う必要がある(環境構築だけで挫折しかけた方もいるはず)。そんな苦労を一切味合わずに済むのだ。
「RealSence Camera付きAI CORE Xスターターキット」※の主なスペック | ||||
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型番 | DP-NUC815-8G256G-C | DP-UP2USB-CN3350 | DP-UP2AI-CN3350 | DP-UP2AI-PN4200 |
店頭想定 価格(税込) |
18万9000円 | 11万5900円 | 11万7900円 | 13万7500円 |
発売日 | 発売中 | 3月発売予定 (数量限定) |
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CPU | Intel Core i5-8259U(2.3GHz) | Intel Celeron N3350(1.1GHz) | Intel Celeron N4200(1.1GHz) | |
メイン メモリー (最大) |
8GB×1 DDR4-2666 SODIMM | 4GB | 8GB | |
グラフィックス 機能 |
Intel Iris Plus Graphics 655(CPU内蔵) | Intel HD Graphics 500(CPU内蔵) | Intel HD Graphics 505(CPU内蔵) | |
ストレージ | 256GB M.2(2280) SSD(Intel SSD 760p) | 32GB eMMC | 64GB eMMC | |
VPU (Vision Processing Unit) |
― | Intel Neural Compute Stick 2 (Intel Movidius Myriad X) |
AAEON UP AI CORE X (mPCI、Intel Movidius Myriad X搭載) |
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カメラ | Intel RealSense Depth Camera D435 | |||
ソフトウェア | OpenVINO プリインストール | |||
OS | Ubuntu 16.04 プリインストール |
※表組みに掲載した製品以外にも、Intel Neural Compute Stick 2(Intel Movidius Myriad X内蔵)モデルや、VPU搭載なしNUCモデルも存在しています
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