キヤノンは2月14日、35mmフルサイズ撮像素子を持つ新ミラーレス一眼デジカメ「EOS RP」を発表した。3月中旬に発売する。
同社EOSシリーズのなかでは中級クラスにあたり、EOS入門機となるKissシリーズなどからのステップアップを考えていても一眼レフ機(EOS 6D/5Dなど)は大きすぎると考えるユーザーを意識。フルサイズ撮像素子を搭載しつつもミラーレス化や各部の工夫によってコンパクトに収まっている。背面に3型のバリアングル・タッチパネル液晶を搭載するほか、EVFを装備する。
撮像素子には有効画素数およそ2620万画素のCMOSセンサーを搭載。レンズにはRFレンズマウントを採用する。画像処理にはDIGIC 8エンジンに採用により、レンズの性能を活かして解像力を高めるデジタルレンズオプティマイザを標準でオンとすることができたほか、最速で0.05秒という高速AF速度、ワンショットAFならばおよそ5fps、サーボAFならばおよそ4fpsという高速連写性能を持つ。また、動画撮影は4K UHD(3840×2160ドット/23.98fps)の撮影が可能。
レンズのジャイロセンサーに加えてカメラのCMOSセンサーからのブレ情報を取得する強力な手ブレ補正、高速点滅する被写体を撮影する際には自動的に露出やホワイトバランスを調整するフリッカーレス撮影、データ量を軽減したC-RAWフォーマット対応などの機能を持つ。また、Wi-FiおよびBluetooth機能を搭載し、スマホやPCと接続、撮影画像の自動送信やスマホのGPSを使った画像への位置情報の付加、リモートシャッターなどの機能が利用できる。
ボディ単体での予想実売価格は17万3340円前後。レンズキットやEFレンズを装着できるアダプターや、ボディ下部に装着する「エクステンショングリップ」をセットしたモデルも用意される。
当初はボディ単体、35mmレンズ(既存製品)をセットしたモデルを用意。限定7000台でマウントアダプターが付属するモデルが用意されるほか、ボディカラーゴールドのモデルも用意。また、RFレンズとして「RF15-35mm F2.8 L IS USM」、「RF24-70mm F2.8 L IS USM」、「RF24-240mm F4-6.3 IS USM」、「RF70-200mm F2.8 L IS USM」、「RF85mm F1.2 L USM」、「RF85mm F1.2 L USM DS」が開発中で、いずれも2019年内の発売を予定しているという。
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