Googleは、フォービエイテッド・レンダリングにより描写された映像の圧縮を目的とする圧縮システムの特許を米国特許商標庁に出願したことを明らかにした。フォービエイテッド・レンダリングとは、VRヘッドセットに描画をする際、人の中心視野ほど高解像度で、視野の外側に行くにしたがって低解像度で描画する手法。人間の視界に近い映像描写が可能になるほか、GPU負荷の軽減も可能となる。
今回特許が出願された圧縮システムは、一体型VRヘッドセットへの実装を目的として開発されている。仕様書によると、圧縮システムはフォービエイテッド・レンダリングで描写された映像の高解像度部分に作用するとのこと。仕様書は専用のチップにより、圧縮された高解像度の映像とその他の低解像度の映像が不具合なく結合できるとしている。
フォービエイテッド・レンダリングは、VRヘッドセットの開発を進める企業の多くが研究を進めている技術である。Oculus RiftやOculus Goを販売するFacebookは、2018年12月にフォービエイテッド・レンダリングを実装したVRヘッドセットの特許を取得している。Facebookの特許では高解像度の映像を、VRヘッドセットの高解像度の小型ディスプレイに、それ以外の映像を低解像度のディスプレイに送りレンズに描写することでフォービエイテッド・レンダリングを実現。アイトラッキングの実装によるユーザーの眼の動きに合わせた解像度の調整機能を有するのも特徴だ。
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