四輪・二輪とスマートフォンを連携させるオープンソースの国際標準規格「SDL」(スマートデバイスリンク)。iPhone・Androidアプリを、「SDL対応のカーナビ」といった車載機を通じて、運転中でも安全に使えるようにするというものですが、このSDLに対応するアプリを広く募集する「クルマとスマホがつながる SDLアプリコンテスト」が、10月3日から開催されています。
主催は、SDLアプリコンテスト実行委員会。自動車メーカー10社(トヨタ自動車、日産自動車、マツダ、SUBARU、ダイハツ工業、三菱自動車工業、スズキ、ヤマハ発動機、川崎重工業、いすゞ自動車)ほかで構成される、SDLの普及を目的とした団体「SDLコンソーシアム日本分科会」が協力しています。
グランプリは賞金50万円に加え、副賞としてなんとヤマハ発動機の電動スクーター「E-Vino」を贈呈。また賞金各10万円の特別賞(5作品)とあわせると、賞金総額は100万円となります。
このSDLアプリコンテストの締め切りはまもなくですが、応募はまだ間に合います! 新規アプリの開発だけでなく、既存のアプリをSDLに対応させるのでも応募可能です。ぜひふるってご応募ください!
SDL対応Androidアプリ制作に便利なコードをGitHubで!
今回、株式会社KDDIテクノロジーの協力のもと、SDL対応Androidアプリを開発するにあたっての、サンプルとなるコード類を公開します。コードその他はGitHubで共有。Apache 2.0ライセンスでの公開ですので、どなたでもこのコードをそのまま使って、SDL対応アプリを開発いただけます。
それぞれのコードやライセンス等の詳細は、GitHubの個々のリポジトリをご覧ください。動作状況を説明する動画も格納してあります。また、追ってコードを解説した記事もアップする予定です。
まず1つめのこちらは、
・Fuel Level (燃料残量の通知)
残量が、[10% / 20% / 30% / 40% / 50%] の時に画面に通知をする
・Tire pressure (タイヤ空気圧の通知)
タイヤの空気圧が低い、あるいは異常な状態の時に画面に通知をする
・Head lamp status (周辺光とヘッドライトの状態を加味した通知)
昼間にライトが点灯している、あるいは夕暮れ~夜に点灯していない時に通知する
の、3つの機能を実現するアプリのコードです。
次に、こちは社外の情報(インターネット上のリアルタイム情報)をAndroidアプリで取得し、車両の停止状態が一定時間続くと、RSSの更新情報を読み上げる例です。
そして最後は、2つめの「SdlSamplePh2」でご紹介したコードはsdl_android 4.6.3を利用していましたが、それをsdl_android 4.7.1に切り替えたものです。
ぜひこれらのコードを参考にしつつ、ご自身の発想を具現化した、あるいはすでに展開されているサービスをSDLに対応させたアプリで、SDLアプリコンテストにご応募ください。
なお、SDLに関してより詳しい情報は、「スマホの安全利用をはかる仕組み/車・バイクとスマホを連携させるSDL規格の基礎知識」連載をご覧ください。SDLコンソーシアム公式の技術資料は、以下となります。
技術資料:https://www.smartdevicelink.com/docs/
開発キット等:https://www.smartdevicelink.com/resources/
【コンテストの開催概要】
■名称:クルマとスマホがつながる SDLアプリコンテスト
■主催:SDLアプリコンテスト実行委員会
(事務局:角川アスキー総合研究所)
■協力:SDLコンソーシアム日本分科会
■募集内容:SDLを利用したAndroid、またはiOSアプリ
■応募期間:2018年10月3日(水)〜2019年1月31日(木)
■応募方法:コンテスト専用サイトにて( http://sdl-contest.com/ )
※応募には、下記を提出してください。
(1)応募作品の動きがわかる動画および画像
(2)作品内容の説明資料(PDF)
■受賞発表:
・事務局による事前審査の結果発表は2019年3月上旬を予定しています。
・最終審査会を兼ねた受賞発表・表彰式は2019年2月末に予定しています。
・事前審査通過者は、最終審査会でプレゼンテーションをしていただきます。
■賞・賞金等:グランプリ 賞金50万円+副賞
特別賞 賞金10万円×5本
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