サムスンも5Gに意欲的
ロボットをテーマにしたコーナーも
スマートフォンやポータブルオーディオなどの製品は、CESでは既存のラインナップを紹介するまでに止まっていた。ただCES期間中にサムスンが新しいデバイスのUnpackedイベントを開催するという情報が飛び込んできた。会場にもUnpackedイベントの実施を知らせるバナーが置かれ、道行く人々が足を止めて眺めていた。
モバイルに関連する話題では、2019年から次世代高速通信「5G」の商用化が一部地域よりスタートすることが決まっている。サムスンは5Gネットワークのインフラベンダーでもあり、エンドユーザーが利用する端末のメーカーでもある。5Gのテクノロジーを幅広く扱うトップランナーであることをブースの一角に5G対応の基地局設備やMassive MIMO送受信機などを展示してアピールした。
パネルの中央には12月にクアルコムが開催したSnapdragon 855 Mobile Platformの発表会でお披露目された「5Gスマホ」のモックアップも置かれていた。2月末にバルセロナで開催されるMobile World Congressでは5Gスマホのもう一歩踏み込んで進化した姿も見られるのだろうか。期待が膨らんできた。
2019年のCESには出展各社が開発する「ロボット」に関連する製品やソリューションも一堂に集まり、さながらロボットの祭典のようになっていた。サムスンも“Samsung City”と名付けたテーマ展示のコーナーをつくり8Kテレビやスマート家電とともに、ユーザーの暮らしをヘルプする「Samsung Bot」の開発プロジェクトを紹介していた。
顔を付けたいかにもコンセプトモデルらしい製品から、高齢者の歩行移動をサポートする実用的で完成度が高めなロボットまでが一堂に集まる。底力のあるサムスンのことだから、来年のCES2020には囲われた柵の中ではなく、ラスベガスの街中の至る所で誇らしげにSamsung Botを練り歩かせているかもしれない。新たなことにも積極的に挑戦するぞといわんばかりの、サムスンの強い意気込みが感じられるブースだった。
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